「フムス追加していいですか?」グッバイ、リチャード! カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
フムス追加していいですか?
頑固な背中の痛みから進行した肺癌が見つかり、余命半年と宣告された英文学の教授のジョニー・デップがやたらと fuck, fuck 言いながら、スーツのまま、白鳥のいる池にズブズブ入って、カラダを投げだすシーンから始まります。骨転移、副腎転移もあり、かなり末期ガン。抗がん剤治療を拒否することは選択肢としては悪くはありませんが、痛み止めやドラッグを飲みながら大酒喰らって過ごしてしまう。イラク系の不細工女子(失礼)やホモのがたいのいい男子学生(教授室でマリファナくれて、しゃぶってくれる)など色々な人種の学生も巻き込み、ハチャメチャなジョニー・デップを見るのは面白いのですが、ずっと元気いっぱいで、大半は会話劇ですが、いいセリフもあることはありますけど、やっぱり軽くて、上っ面感がぬぐえません。ファンタジー映画と割りきるしかないか?てなかんじで、真面目に癌での終活のあり方を模索している人へのヒントとなるようなものではありません。疎遠であった家族とも、むしろ相互理解がふかまるのに、愛犬を連れてのあのエンディング。納得いきませんです。年取ったジョニー・デップはなかなか味わいあり、よかったのですが、この映画自体はやっつけ感がものすごかったなぁという印象でした。R15なのは学生を連れて昼間からパブで学外授業(ただの飲み会)で、店員をトイレに連れ込んで、洗面台でバックから強烈ピストンする場面や奥さんが学長といたす場面が前半あるからと思われます。そんな訳で、残念な映画とさせていただきます🙏
奥さん役のローズマリーさんはなかなかエレガントな熟女で、よかったです。
映画の感想は人それぞれだと思いますが、そう感じた人もいるということで・・・・