「超スローテンポの復讐劇」リズム・セクション odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
超スローテンポの復讐劇
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家族を旅客機爆破テロで殺されたステファニー(ブレイク・ライブリー)のテロリストへの復讐劇。
007の制作会社として有名な英国Eon Productions制作でジュード・ロウ出演とくれば胸のすくようなリベンジ・アクションものかと期待したが主役は女性、それも銃さえ持ったことのない素人だから花を咲かせるために種から育てるような気の長い話、そこでジュード・ロウが特訓役、別に彼でなくても良いような脇役でした。
リード・モラーノ監督は女性と言うこともあり普通の女性がそう簡単に人を殺せるようになるのは不自然と思ったのでしょう、ステファニーの葛藤や逡巡ぶりばかりを描くので湿っぽい。
それに加えて登場人物やプロットの分かりにくさ、ステファニーの動機は単純ですが登場人物の動きに必然性が伺えないので何故、どうしての疑問ばかり。タイトルはリズムセクションですが皮肉でしょうか、この映画にもっとも欠けているのがテンポでしょう。
ラストまで来てプロの殺し屋もどきの変身ぶり、去ってゆくシーンはあわよくばシリーズ化というEONプロダクションらしい下心が見え見えでした。そうか本作は序章だったのか・・。
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