「佐々木の裸踊りは、俺たちの青春だった!」佐々木、イン、マイマイン 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
佐々木の裸踊りは、俺たちの青春だった!
教室で丸裸になり踊る佐々木。
「俺は馬鹿だけど、お前ら全部捨てれるかよー!!」
「お前ら、気取ってんじゃネーぞ!!」
「それにしても、スカッとしやがる!!」
「お前らに真似できるかー?やれるもんなら、やってみな!!」
佐々木は何を考えて、教室でストリップをしてたのか?
馬鹿で、運動神経ゼロで、ビンボーで母ちゃんは家出、父ちゃんは失踪・・・
そんな佐々木は俺らの間では、ヤッパ、ヒーローだった。
女子のいる男女共学校で素っ裸になる佐々木を、俺(石井悠ニ=藤原季節)は、
ある意味で尊敬してたし、好きだった。
(俺には真似できねー)
2020年。監督:内山拓也。
佐々木を演じた細川岳が内山に高校時代で1番の思い出をと聞かれて、答えたのが、
佐々木(仮名)のエピソードだった。
なので脚本は内山拓也と細川岳が担当した。
馬鹿一代記、みたいな佐々木の一生。
「俺は今、必死こいて生きてんだぞー!!」
売れない劇団員の石井は、喝を入れられてたんだ。
「お前、舞台の上で、丸裸になれ!!心も身体もだ!!」
そんな佐々木の声が聞こえる。
佐々木は石井にとっても仲間にとっても忘れ得ぬ青春のメモリアル・グラフィティー。
ちょっととんがってるが愛すべき映画だった。
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