「私の中に「佐々木」はいない。それが悲しい・・・」佐々木、イン、マイマイン RFさんの映画レビュー(感想・評価)
私の中に「佐々木」はいない。それが悲しい・・・
俳優を夢見るも、うだつの上がらない日々を送る悠二。久しぶりに友人と飲んだのをきっかけに、学生時代の友人「佐々木」を思い出す。現在に至るまで、佐々木は悠二の行動に影響を与えていたことに気がつく。学生時代の佐々木の思い出がたっぷりと語られる。そんな中、佐々木の携帯から着信があり・・・
なにかと中途半端で過去を引きずっている悠二が、過去と決別し新たな人生を歩んでいく話。
この映画は佐々木役の細川氏にとっての「佐々木」をモデルにしているそうで、だからこそ細部にリアリティがある。心情描写が秀逸で、無理をする佐々木のシーンではうるっときた。派手な映画ではないが、先が気になり引き込まれる。
残念なことに、私も周囲もつまらない優等生だったので、私に「佐々木」はいないが・・・。
青春時代バカをやっていた人はかなりハマると思う。
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