「地方都市での佐々木なりの葛藤」佐々木、イン、マイマイン トシくんさんの映画レビュー(感想・評価)
地方都市での佐々木なりの葛藤
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虐めで脱がされているわけでなく、自ら佐々木コールで楽しそうに裸になって踊る佐々木。自分の存在価値をそこに当てている佐々木は自分の父が亡くなった直後も登校してきて佐々木コールをうながす。切ないくらい不器用な生き方の佐々木みたいな男って確かに学生時代にいたと思います。大人になってもそういう男を心の拠り所として思い出す。地方都市での報われないスパイラルは山内マリコが描きそうな世界だ。
ただハードルを上げすぎて観てしまい、そこまで響くことはなかった。特に役者を目指し上京し売れずにもがき苦しむ藤原季節演じる悠ニは中二病としか思えない描かれかたが惜しい。
粗いとはいえ二十代監督がこんな作品つくるのだから、将来は末恐ろしい気がする。
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