「佐々木のかっこよさ」佐々木、イン、マイマイン いたるさんの映画レビュー(感想・評価)
佐々木のかっこよさ
クリックして本文を読む
俳優を目指し上京するもうまくいかず、
同棲中の彼女ともうまくいかず、
何もないままバイトに勤しみ、27歳となった悠二。
そんなある日、高校の友人・多田と再会し、
高校時代ヒーローだった友人・佐々木のことを思い出す。
高校時代いつも一緒にいたのは多田と木村、そして佐々木。
放課後には4人でバッティングセンターに行き、佐々木のゴミ屋敷の家で遊んでいた。
その何気ない日々だが、佐々木との会話を思い出しつつ、舞台出演が決まり、稽古に励む悠二。
佐々木の抱えている悩み、悠二の悩み、舞台稽古など過去と現在がシンクロし、悠二は進み出す。
最後には衝撃の結末が。
佐々木はクラスのお調子者みたいな存在。
オモロいことがあれば、何でもネタにしそうな感じ。
ただそんな奴が案外一番口が固かったり、自分のことよりも家族や友達のことを考えている。
それだけで佐々木の人柄が見えてくる。
これは悠二目線、悠二の回想だからそう見えるのかもしれない。
しかし、他の人の目線で見ても、そう見える気はする。
木村目線で見ても、描かれてないが、実はそうなんじゃないかと思えることも。
佐々木を演じた細川岳が脚本も担当し、高校時代の友人である佐々木という実在の人物をモデルとしつつ、最後はフィクションであるという事実を打ちつけてくる。
佐々木がカッコいいという映画かと思ったら、全く違う想像を超える映画だった。
同い年、同じようなことを思うこともあり、響く映画でした。
コメントする