「親友との距離感という不気味。」佐々木、イン、マイマイン きねまっきいさんの映画レビュー(感想・評価)
親友との距離感という不気味。
友の素晴らしさをではなく、
親友と思しき人のことも実はよく知らず、彼の親や親戚には触れ難く、実際のところ相当に距離がある、
という友の不気味をこそ描く新味。
楽しくていい奴だったが
それ以上は踏み込まなかった青春。
何でも分かり合える友など幻想だ、か。
ジャームッシュ、山下敦弘の系譜だが
何処か竜二金子正次の退廃の粘度と死臭がある。
だから支持。
友人ゆえ彼の父との関係に踏み込めず分からず、
彼に親戚はいたらしいという少し不気味でもある友との距離感のリアル。
これこそを説明不足で語る手際を評す。
コメントする