「もがいてる感じがいい」佐々木、イン、マイマイン kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
もがいてる感じがいい
高校時代、友人たちの中心にいた佐々木。彼との思い出をたどりながら、うだつの上がらない主人公ゆうじの現在の姿を描く。
高校時代の思い出は男らしい雰囲気で、共感できる人も多いかも。自分の同級生でもすぐ脱ぐやついたなーなんて思い出したりした。でも、いつもみんなの中心にいる佐々木が抱える闇が徐々に明らかになって、それでも明るく振る舞おうとする佐々木の姿に胸が苦しくなった。そしてゆうじの現状だ。「そのうち」、「今はまだ」って言葉で物事を先延ばしにする姿にドキッとさせられる。
だからこそのラストの感動。最後に流れる、カラオケで歌った佐々木の歌もいい。結局どっちなのよ?とは思うが、どっちでもいいかと思える終わりだった。
ゆうじと彼女の関係とか、ゆうじの家族の話とか、もっと掘り下げてもいいところもあった。でも、なんか最後まで自転車で疾走した感じでこれはこれでいいのかも。
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