「人は、仮面を被ってるし、猫になりたいのだ。」泣きたい私は猫をかぶる あゆさくさんの映画レビュー(感想・評価)
人は、仮面を被ってるし、猫になりたいのだ。
コロリドー!
中々良いものを作ってくるなぁ。
主人公たちにめっちゃ共感できる。猫もかわいいし。
現実から1個広げた設定の話を作るの上手いよなぁ。
猫の作画めちゃ丁寧だし。
自由になりたいし、鳥か猫に今すぐなりたいと、わりと本気で思ってたけど。
この作品を観ると、人間でもそんなに悪くないかなって思う。
誰かと話すときに、100%自分って中々出せなくて。
相手にこう見られたいって言うバイアスがかかるように、そんな人間の仮面を被るんだろうなぁ。
そのギャップを、自分だけが知ってるって状況は、時々苦しくなる。
だから泣きたいし、猫になる。
でも、生きてくうちに、段段慣れて行くのかなーと、なんとなく思ってる。
心が慣れていって、猫になりたいの気持ちだけが残るのかも。
ラストの展開が、あまりスッキリしないんだよなぁ。
猫の集団とか、何度でも甦るあの猫とか。
手だけ猫とか。
せっかく今まで作り上げてきた雰囲気が、一気に茶番劇っぽくなってく感じがちょっと耐えられなかった。
岡田麿里さんの脚本は、ラストがバシッとハマったり弱めだったりするよなぁ。
そこだけ、そこだけ相容れないけど、それ以外はめっちゃ好きな作品。
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