「家族は最高!磁石は最強!」ワイルド・スピード ジェットブレイク おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
家族は最高!磁石は最強!
予告から、今回もとんでもないスケールのアクションになると期待して鑑賞してきました。その期待を超えるとまでは言いませんが、大迫力アクションで夏休みにピッタリの娯楽大作に仕上がっていました。
ストーリーは、ノーバディからの救援要請を受けて極秘のブツの回収に向かうが、敵に奪取され、その悪用を阻止するためにワイスピファミリーが大暴れするというもの。そのブツのパワーも仕組みもよくわかりませんでしたが、そこは重要ではありません。まあ、正直言って車で暴れ回る理由さえあればなんでもいいのさ!って感じです。その割り切りがいっそ清々しいです。
というわけで、開幕と同時に激しいレースシーン、盛大なクラッシュシーンが描かれたかと思えば、その数分後にはミッション開始、からのド迫力カーチェイス!冒頭からありえないシーンが満載ですが、このテンポのいいぶっ飛び加減が気持ちいいです。終盤の強力磁石を使ったトリッキーなカーチェイスも楽しかったです。引き寄せるタイミングと対象物が、ドムたちに都合よすぎるんですけど、ご都合主義を指摘するより、そのアイデアのおもしろさの方が勝るので気になりません。
そんな迫力映像押しの力技作品かというと、実はそれだけではないです。メインストーリーに絡めて、ドムを取り巻くファミリーの絆をきっちり描くあたりは実にワイスピらしいです。ラストの青のGT-Rには泣けてきます。過去作をほとんど未鑑賞の自分には、読み取れない人間関係も多々ありましたが、その雰囲気は十分に伝わってきました。メインストーリーをなぞるだけなら本作単体でもいいですが、本作のテーマである家族の絆をしっかり味わうには、過去作鑑賞はマストでしょう。
ただ、全体的にはなかなかおもしろかったのですが、中盤でややテンポが落ちたのはもったいなく感じました。街中でクイーニーが見せたカーチェイスのようなシーンが、もう少しあればなあという印象です。あと、東京が登場するのですが、違和感ありすぎて、東京って中国にあるんだっけ?と思ってしまいました。(笑)
最後に、エンドロール中の映像。またまたデッカード・ショウ登場ですか⁉︎ 今から次回作が待ち遠しいです!