劇場公開日 2021年8月6日

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キネマの神様のレビュー・感想・評価

全221件中、121~140件目を表示

4.0キネマの神様が叶えた夢

2021年8月13日
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鑑賞方法:映画館

原作は知らないですが、良い映画で感動しました。
特に淑子ちゃん(永野芽郁、宮本信子)の一途さと演技力が本当に良かった。

冒頭はダメな父親と不幸な家族が描かれるが、最終的にみんなの夢が叶っていく過程が素晴らしい。

ゴウを有言実行で幸せにした淑子さん。最後まで愛し続けた。
テラシンさんの「テアトル銀幕」。ゴウとの友情。そこで働くことになる淑子さん。
大穴を当てた勇太。家族に一番興味がないと思っていた孫がおじいちゃんを再生させた。
縁を切りたいとも思っていたのに、最後に父親と分かりあえることが出来た歩。
そして自身の台本を最終的に映画化させることができ、”最期”の夢も叶えたゴウ。

そう思って観ていたら、エンドクレジットで叶わなかった夢があったことを思い出す・・・。
沢田研二さんも素晴らしかったが、そこだけは本当に残念でした。
東村山音頭がレクイエムだったと思います。

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tigerdrver

4.0太陽を盗まなかった男

2021年8月13日
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鑑賞方法:映画館

役者さんたちの演技がとても良かったです。
特に、北川景子の昭和の名女優感が凄まじかったです。
あと、宮本信子が歳をとった永野芽郁に見えてくるのが、ちょっと困りました。
野田洋次郎も小林稔侍さんの感じが出ていて良かったです。
ギターを弾く姿はさすがです。

ジュリー主演といえば、かなり前の「太陽を盗んだ男」を思い浮かべますが、
今回は太陽(園子)を盗まなかったのですね。
ジュリー演じるゴウちゃん達の人間模様、楽しめました。

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schnellzug

4.0ジュリーが歌う

2021年8月12日
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鑑賞方法:映画館

見どころは、山田洋次の自虐ネタ?を菅田に言わせるところと、沢田研二が歌うところです。

沢田研二のクズっぷりの割に菅田将暉にはクズ感が全然ない。
ということは、淑子さんは大変な苦労したということなんでしょう。
今では万引きを犯罪だと認識してないようなクズじじいが、昔は才能と情熱にあふれた日々を送っていたという。
やっぱりキラキラしてた時代をいちばん描きたかったのでしょうか。
でも単純にモノクロで昔の出来事を描写するというよりゴウの想い出補正の掛かった昔というか、それに映画業界の栄枯盛衰というか妙に輝かしい映像でした。
特に園子がこの世のものでないような特別な存在で実在するとは思えないほど神々しいのでゴウの中にしかいない女神的ものかとも思いましたが、アイテムが残ってるのをわざわざ見せているのでそういう意図ではないのでしょう。
あと、宮本信子と永野芽郁って全然似てないのにこの人がこうなったという説得力がありました。さすがです。

撮影はナマもの、10をわからせるために7言えばよいとはよく言ったものだと思います。
映画を撮るためにまるでアニメを作るような詳細な段取りを組んではまわりがついていけないということなんですね。
蛇足ですが、エクスキューズに見えちゃうからコロナの描写もいらなかったですね。

最初にも言いましたが沢田研二が見事なクズを演じているのですが、沢田研二は声が良すぎてしまって、あんな声のいいクズはいないよな・・って
でも志村けんの代役を沢田研二がやっているということが重要なんだろう。

昔、志村けんが沢田研二のコスプレをしてたのを覚えてますがなんだか感慨深いです。
結構似てたんですよ。

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アモルフィ

0.5ジェネレーションギャップなのか?

2021年8月12日
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全く良さがわかりませんでした。基本映画ドットコムのレビュー(星評価)と相違がないくらいの感想を持つ私なのですが、ここまで懸け離れたのは初めてです。
他の人のレビューを批判つもりはありませんが、共感しようにも出来なかったのでジェネレーションギャップなのではと思いました。(20代学生
)

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たそがれ

2.0もう時代に合わないのかもしれない

kさん
2021年8月12日
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山田洋次監督の映画にある独特の昭和らしさ(昭和臭さ)がとても時代遅れに感じました。家族を蔑ろにし、借金を作って博打を打っている老人にロマンやシンパシーを感じる時代は既に終わっています。

しかも、昔の映画作りの年代が1940年代あたりの設定に見えるのですが、コロナ云々の件から「現在」の設定は2020年…年齢計算が合いません。

登場人物は、昔と現在での一貫性が全くなく、現在の淑子と昔の淑子はまるで別人物!宮本信子さんのような上手な女優さんを上手く演出出来ていないのが勿体ないです。

唯一、良かったのは、園子役の北川景子さんでした。

松竹100周年には、思い切ってこれから活躍が期待される若い監督の作品を作って欲しかった!

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k

0.5原作の影も形もない。悪い意味で。

2021年8月12日
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とんだヘボ映画を作ったものだ。やはり山田洋次には誰も文句は言えなかったのだろう。晩年の黒澤明状態。
20代と78歳の間に何があったか描かないと納得しないし感情移入も出来ない。淑子があんなに献身的に接するのはなぜ?過去と現代の行き来する話ではよくある失敗。過去の人物像は強く積極的なのに現代では真逆の設定は受け入れられない。それはゴウにも言えること。脇役のテラシンが一貫していただけにアラが目立つ。どうしょうもない人物なのに東京の中央線沿い(三鷹辺り)に一戸建てありえないだろう。ってツッコミ入れられたからお墓の横に立ってます。ってもっとありえないだろう!実家は寺じゃないんだから。
映画監督を諦める理由も意味が分からないし納得行かないだろ。みんなから慕われてる、人気者ならなんとか乗り切るってのがこの手の映画のセオリーなんじゃないのか?そうやって作って来ましたよね山田監督。
ラストも何だあれ、北川景子が死神って事?
ひどい映画だった。日本映画背負って来た監督が老害で倒れてた映画。
唯一カンテラ役の野田洋次郎は演技が上手かった事が救い。

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ゆう

4.0新鮮味は乏しいが感動

2021年8月12日
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泣ける

萌える

北川景子さんはどの時代でも美人女優の代表格だと再認識しました。永野芽郁ちゃんの危うい感じがとても自然で良かったです。

志村けんさんの突然の御逝去でかなりの脚本変更がありコロナの影響をまともに受けた作品だったので封切りも遅れ大変な苦労があった事が推測されます。

志村けんさんの御冥福をお祈りする作品と割り切って鑑賞しましたが想像よりも良い作品でした。

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タイガー力石

3.0映画製作会社の意思を知れ。

2021年8月12日
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幸せ

周年記念作品として、満を侍した作品を製作するのには、コロナ禍は大敵となったのだろう。
松竹も東宝も、東映だって、「周年記念作品」を発表してきたが、こればっかりは「コロナ禍なんで延期です。」とはいかない。101周年にはならない。
作り手の会社としての意地もあったろう。どんな時代でも、出来得る映画を撮ろうと頑張ったのだと感じてやまない。

役者の演技がどうのと批評するが、松竹の俳優部の役者で、映画が充分成立する時代が再来していることに、気づいているのか?
この50年で、映画の中で役者を含む後進の育成を積み上げてきた松竹映画に一定の敬意を表したい。
そして、50周年記念作品が「キネマの天地」であって、100周年が本作だったという映画の歴史のバラストを、150年目に再度敷き詰め直し、時間をかけて記念作品を世に出して欲しい。

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khanibal

5.0原作を知らない人には最高だと思う

2021年8月12日
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僕は原作を知らないので、笑い、感動、泣けるシーンなとが程よくあるし、チラッと腕時計をみせて生活に困っていても売らないで大切にもっていたシーン、現実世界と連動ひた緊急事態宣言、ソーシャルディスタンスなど細やかなテクニックなどもあり最高に良い映画だと思いました。

過去、原作の切り替わりも、数年前にやった寅さんの映画みたくうまくできているなぁと思ったけど同じ監督がやっていたのですね。最高に凄い監督だという事が観ていて伝わってきました。

評価が良くない人の大半は、おそらく原作をみていてそれとは違っていたから評価が低いかもしれないので、全く別作品として観るといいのかもしれません。

僕は面白かったので、今度は母親と2回目をみにまたいく予定です

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ライム

5.0映画館で観るのに最高の映画です

2021年8月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

 近年観た映画とはスピード感も演技も違っていて、
実は、冒頭この映画に違和感を感じて馴染めなかったです。
 でも劇中語られる映画論のような話をつなぎ合わせると、監督が作りたいものが分かるような気持ちになってきて、徐々にこの映画の昭和感を楽しめるようになりました。
 閉館後の映画館で映画を観るシーンの過去シーンから現在シーンの切替。
一瞬なにが起こったか分からなかった。
ここにひとつ映画の神様が宿ってるのかもしれないと思いました。
 もしかしたらこの映画全部が映画内映画で、いま自分がいる映画館まで含めて映画かもしれない‥なんて錯覚を覚えました。

「50年前の撮影所」と「コロナ禍の現在」を記録した作品。
50年後に観たらまた違う感想になるだろうと思います。ずっと大切にしたい作品です。

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tomou

3.5影武者

2021年8月11日
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鑑賞方法:映画館

心温まる良作。
役者は揃っているし、松竹の巨匠が撮った自社100周年の記念映画であるらしい。

なにはともあれ脚本はよく練れていたし。及第点なのだが前半のゴウの若き日と
年老いた姿との交互の流れを観ながら、監督の華やかな時代との不似合いさに
ちょっとお気の毒で、社会派で最近は家族に題材をとった作品が多く、大作はきつか
ったろうと思いました。

最後はよくまとまって、志村さんにあてがきされていた意味がよく分かるシーンが
多く、涙ものでした。沢田さんがキャンペーンにも参加されず、志村さんの穴埋めに
徹したことも素晴らしい。

彼にしたら主役であってもプラスになるとは思えなかった難しい役をよくやりきった
と思います。あくまでも影武者であっても、沢田研二さんの代表作でもある。まだまだ
頑張って下さい。

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ソルト

3.0退屈な映画

2021年8月11日
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寝られる

途中で眠りそうだった。
役者の演技が不自然。
だらだら長い。

テレビドラマで放送すべき。

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M F

4.0山田洋次監督の映画愛が溢れる秀作

2021年8月11日
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鑑賞方法:映画館

松竹映画100周年記念作品となれば山田洋次監督‼︎

今作は(お得意の人情話)×(映画に愛をこめて)

50年前、撮影所で働く助監督のゴウ、映写技師のテラシン、そして食堂の娘の淑子がいた。若き日の3人がキラッキラ輝いていた。

ゴウ:菅田将暉→沢田研二
淑子:永野芽郁→宮本信子
テラシン:野田洋次郎→小林稔侍

年老いた3人。映画から離れたゴウは荒んでしまったんだねぇ。惚れたゴウと一緒になった淑子はある意味幸せだったと信じたい。映画館を営むテラシンは夢を叶えたのだが。

再び映画の夢を見る最終章。ハートウォーミングなエンディングに観る我々の心も温まる。愛でたし。

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エロくそチキン

3.0ミニシアターが愛おしい

2021年8月11日
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コロナ禍に製作、時代を可視化した作品

原作を5年ほど前に読んでます。原作から大きく脚色されていますが、ストーリーが良かったので結果オーライ!ただし尺が長い。このスピードじゃもっと短くていい。

菅田将暉くんも永野芽郁ちゃんも北川景子ちゃん、小林稔侍さんも寺島しのぶさんも宮本信子さんも皆素晴らしい!だけど沢田研二さんの演技はちょっとどうなの、、、?と思うところもあるけれど、、、志村けんさんの意思を継いで引き受けられたとのことだ。
RADWIMPSの野田さんの演技は見てるこっちが緊張するというほどにガチガチの印象w
大活躍な孫の役にはあの「まえだのまえだ」の弟くんだったとは!!こんなに大きくなってたのね。

同じく現在公開中のサマーフィルム同様、本作は映画に携わる人、映画を愛する人たちへのオマージュでもある。キネマの神様はきっといるんだよ。

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マキ

4.0期待値を上げすぎる題名

2021年8月11日
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キネマの神様
まず語られるべきことは、小説と映画で、内容が全く異なること。
そもそも題名の『キネマの神様』の意味合いさえも変わってくる。
今回の映画において、キネマの神様とは一体何だったのか。
もう少しストーリーを見直しても良かったのではと、1素人の自分の意見。

しかし、なんと言っても永野芽郁のお芝居が良い。
彼女の芝居が本作を支えていると言っても過言ではない。
彼女が若きテラシンを思いやる気持ち
若きゴウに真っ向から意見をぶつける一面
登場シーンの1つ1つの手の動き、目の動き、体の動きが本当に丁寧で、プロアマ問わず、見習うべき、目標にされるべき俳優である。
彼女が実際より大人びて見られることが多いのは、この洗練された演技力が原因であろう。
キネマの神様は、ゴウでもなく、ローズ・バッドでもなく、彼女だったのではないだろうか。

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みやだい

4.0キャメラを回せ

2021年8月11日
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鑑賞方法:映画館

沢田研二ですね
志村けんの代役ですが、もともと沢田研二でもよかったんじゃないって思わせるくらい良かったです
もうなんて言ったらいいんだろう 昭和のよき時代も感じられたし、北川景子が昭和の女優らしくてよかった
円山郷直(沢田研二)と孫の円山勇太(前田旺志郎)のやりとりもすっーごくおもしろかった
特にギャンブルの神様の蛇の話
若き日の郷直,菅田将暉素晴らしい・・・見事に昭和を演じてました
撮影所の近くの食堂の娘、淑子ちゃん(永野芽郁)この映画のカギですね
可愛かったです

郷直の娘の歩(寺島しのぶ)もよかったし、テラシン(野田洋次郎)もよかったし、もういいところだらけですね
沢田研二だといわれなければ気づきません
もうジュリーは存在しないのだと思えば、いい役者になられました
掛け値なしに観るべき映画だと思いました

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rokuro

4.5包摂

2021年8月11日
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「なぜこんなに幸せな気持ちなんだろう?」
観賞後の正直な気持ちだ。

見始めてすぐ、沢田研二さんの芝居が気になった…あぁ、これは志村さんの“リズム“だな、と。他人のリズムで芝居することに少し不安を感じたが、杞憂だった。スピリチュアルが好きな訳ではないが、乗り移っているかのようなその芝居は、最後まで淀みなく続くのである。「なぜこんなことができるのか?」漠然と考えながら映画館をあとにした。

山田監督の映画は若い頃、ピンと来なかった。
いや、今でさえ「こいつは面白いぞ!」といった興奮はない。観賞後、じみーーーに効いてくるのだ。その訳を今回ばかりは知りたくなった。

パンフレットによれば、監督は若い頃は決して、才能豊かで将来を嘱望される存在ではなかったようだ。映画業界に入った理由もありきたりで「飯が腹一杯食えたから」。“高い意識“や“燃える情熱“とは言い難い。

そんな人がたまたま、邦画黄金期の“撮影所という夢の国“に居た。受動的であったからこそ様々な才能の受け皿となり、その血脈を今に伝えているのではないか?また、(その意味で)凡人であったからこそ、誠実であるがために強くはなれない人たち、世間から見れば敗者と呼ばれる人たちに、スポットを当て続けてこられたのではないか?

原田マハさんの原作をキッカケとして本作の仕掛け(構造)を思いつき、喜劇俳優_志村けんさんの主演が決まった時、完成の青写真が監督の中で見えたのではないかと想像してしまう。なぜなら喜劇俳優もまた、人間に対して徹底的に受動的だからだ。

だが、コロナがそれを奪った。

作品の中で志村さんは既に構造の一部、絶対に交換できないピースだったはずだ。昔同じ事務所だったという安易な理由、ましてや知名度などで替えが効くとは思われない。全くの想像で恐縮だが、沢田研二さんも相当迷われたのではないだろうか?

山田監督の作品を見ていると「包摂」という言葉が思い浮かぶ。登場人物やその周りの人たち、つまりその世界は「包摂」でいっぱいだ。ふと…もしかすると撮影現場も?と思ってしまう。過酷な撮影現場に一見不似合いではあるけれど…。

それが大きな流れとなって沢田さんの芝居となり、本作が完成したのだとすれば、それはやっぱりファンタジーじゃないか!と、勝手な想像ばかりが膨らんでしまうのだ。

ともあれ、本作はまるで“映画の缶詰“ 。それもミックスフルーツのように映画好きには色々な味が楽しめる作品だ。リラックスして日常から逃げてしまうのが正しい鑑賞法だと思う。

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nob

2.5残念でしたね

Nさん
2021年8月11日
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前半が本当に退屈の一言でした。。ダメじいさんと周りを囲む暗い家族。。リアルではあるのかもしれないけど、何を見せられてるんだろうという感じ。

主役がなんであそこまで挫折したのかもイマイチよくわからず、映画に真剣に向き合ってるともまったく思えない。感情移入しようがない。。

そんな何も努力もしてないおじいさんがいきなり栄誉ある賞を取ってハッピーエンド?ありえないだろ。映画なめんな、人生なめんな。

とってつけたようなコロナのくだりもなにがしたいのかよくわからん。

後半はところどころクスッと笑えるところがあってまだ見られたのですが、これまたそのシーンで大爆笑する客がいたのと、ずーっとなんかガサゴソ音させてる客がいた不快のせいで台無し。

北川景子綺麗、永野芽郁かわいい、以上。。

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N

4.0映画人、コロナに負けじと燃える

2021年8月11日
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予告編を見て、菅田将暉と永野芽郁が出てるのなら観てみようと軽い気持ちだった。観終わってみると「松竹映画100周年記念」という「看板」は、作品のハードルを上げすぎている気がして、物足りない思いをした人もいるのではないか、と推測した。当初は、志村けんが主役を演じる予定であったが、彼が新型コロナに感染したことにより、沢田研二へ交代した。それでも違和感はなく、彼が演じてよかったと思う(「志村けんに“寄せ”すぎている」というレビューも見受けられたが、別に悪くはなかったと思う。志村けんに「ギャンブルと酒に溺れた78歳のろくでもない爺さん」を演じさせてみれば、それは文句なしだっただろうが)。一時期、世間を騒がせた沢田研二が見事に代役をやりきっていたように見える。今作では、作中に新型コロナの描写が登場し、やや唐突感が否めないが、コロナに負けじと奮闘する映画人たちの密かなる闘志がうかがえる。映画の製作に携わる人々はもちろん、映画を人々のもとに送り届ける映画館の人々に、改めて敬意を表したい。

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Kohei

3.5主演は元から沢田研二でも良かったかも

2021年8月11日
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沢田研二が最初出てきた時の声を聞いて、
あの歳であの体格になっても、
声に張りがあり綺麗に響く音で、びっくりした。

歳を取ると高い音が出なくなる歌手も居る中、
今でも綺麗に高音が出るらしいですね。
成る程と思いました。

沢田研二が演じてると言うよりは、
かなり志村けんが演じていたら、こうであったろうと
沢田研二自身は殺していた様な感じもあり。

沢田さん自身が演じていたら、どうなっていたのか、
そちらも見たかったです。

歌のシーン、ジュリーが歌うのか!
と期待しちゃいました。

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ゆうすい