キネマの神様のレビュー・感想・評価
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志村けんなら……
志村けん追悼のつもりで見ました。
大船撮影所パートはよかったですね。
原節子にあたる役の北川景子がよかった。
昔の日本映画が好きでよく見ている人は楽しめるかもしれません。
しかし、全体としては「男性が女性を踏み台にして、無限に甘やかされる物語」の枠を出ていませんね。
淑子は名前の通りの貞淑な天使として男に寄り添い続けるわけです。「スタンドバイミードラえもん」がしずかちゃんにやってしまったのと同じです。
本当に古臭いお話です。
寺島しのぶでバランスをとったつもりなんでしょうか。
志村けんだったらどんなふうに演じたのかな……そればかり考えながら見てました。
『キネマの神様』を観て
盛岡の
停車場を出て
夏休み
映画館には
楽しい行列
キートンと
キャプラとマルクス
兄弟と
ルネ·クレマンは
ナルシソ·イエペス
円山ゴウ
ライムライトは
琥珀色
当て書きされし
志村けんさん
星々を
彩る技術
ハレーション
手には届かず
ひかり焼き付く
映画館(こや)を出て
キリン書房で
出逢ひしは
『松尾食堂』
山本若菜
※ 『松竹大船撮影所前松尾食堂』 中央公論社
中津川
つひにはそそぐ
北上に
一禎啄木
歌碑並び立つ
主役が急遽沢田研二さんに替わって、観る気が失せてたけど、劇場で観て良かった。
映画愛の映画と思ってたけど、夫婦愛や家族愛に満ち溢れ、邦楽ならではの作品。
最近エンタメ系の洋楽を観ていたのもあってか、やっぱり邦楽って良いなぁと思わせてくれた印象。
映画制作に従事するゴウとテラシン。食堂の看板娘の淑子を中心とした過去と現在を対比させたストーリー。
現在のシーンにはラグビーワールドカップやコロナ禍の場面があって数年後に観た時、今を懐かしく思えるシーンが印象的。
淑子の若い頃を演じた永野芽郁さんは適役だった感じ。古風に感じる顔立ちとてもお似合い。
現代の淑子役の宮本信子さんとシンクロしている感じが良かった。
ヒロイン役の北川景子さんは美し過ぎた♪
リリーフランキーさんも相変わらず良い味を出していた感じ。
残念だったのは菅田将暉さんと沢田研二さんのシンクロ度が低いと言うか、鑑賞中に志村けんさんを思いながら観てしまったのが失敗だったかも。
ゴウの孫が良い仕事をしてポイントはかなり高め!
出来る事なら志村けんさんのバージョンで観たかったです( ´∀`)
悪くはないと思う。
酷評ばかりで期待しなかったけど、悪くはないと思う。
大根っていう書き込みもあったけど、沢田さん志村けんさんの跡継ぎで想いが乗り移ってるんじゃないかと感じた。
志村けんさんだったら どうだったんだろ。見たかったな。
感動する場面もある。。。
映画監督を志して周りからさんざん才能あると言われて映画にもなりかけたにもかかわらず勝手にあきらめて何十年も後、亡くなる前に別の形で世間に認められたお話。夢が叶ったようにも見えて観てるときは感動しましたが、後から思い起こすと“この期に及んで。。。”と思ってしまう映画。
最後の感動するシーンのために現在の場面は必要なのは分かるけど、気持ちとしては面白かった若かりし日の場面が9割、現在の場面は1割ぐらいの構成であって欲しかったなぁ。志村さんが存命で出演されてたら感想は違ったかもしれませんが。。。
沢田研二さんが気持ち無理やり志村さんに寄せ過ぎてて、あと若かりし日の場面は配役などとてもよかったので時間配分が短くてもったいなく思いました。
昔の役者の喋り口調に合わせたからなのか、テンポが悪く感じた。けど、...
昔の役者の喋り口調に合わせたからなのか、テンポが悪く感じた。けど、家族への思いを素直に表せられない寺島しのぶさん役の娘には共感した。
監督はつらいよ 望郷編
ゴウという男の映画青年としての過去と、ギャンブルに依存する老人としての現在が交互に描かれていますが、山田監督の映画人としての思い入れのためか?青年時代が生き生きと描かれているのに対して、現代パートは画質もシャープさがなくゴウへの孫の態度や言葉遣いが昭和的(寅さんに対する満男のよう)で違和感を感じました。
過去パートでは菅田将暉や永野芽郁、北川景子が味のある演技を見せてくれています。しかし、肝心の老人ゴウの描き方が中途半端で、演じる沢田研二もさほどの存在感を感じられません。当初、予定されていた志村けんがやったとしても、それ程魅力的な人物になったかは疑問に思います。
時代劇三部作以降の山田作品の中では比較的良かったものの、全体的には山田監督のノスタルジーに付き合わされたという印象は否めません。
山田監督も89歳。その功績は認めつつ、晩年の黒澤明がそうだったようにこの人もまた自己満足で映画を撮るようになってしまったんだなと感じざるを得ない作品となってしまったのは残念でした。
山田洋次監督の貫禄を示す作品
沢田研二が、あくまでも志村けんの代役として良く頑張った映画だと言える。まさか、沢田研二が歌う東村山音頭が聴けるとは思わなかったな。役どころとしては、若い頃に映画監督を目指していた映画青年が挫折してどうしようもないぐうたらになると言うところだが、台詞の言い回しから所作からどこか志村けんを思い起こさせるところがあったね。若い頃の淑子を演じた永野芽郁が、健気さ溢れてて良かったと思う。ただ、映画の主人公がスクリーンから出て来るアイデアは、綾瀬はるか主演映画「今夜、ロマンス劇場で」を思い出させてしまったな。とは言え、松竹100周年記念映画として山田洋次監督の貫禄を示す良い作品になったんじゃないかな。
かえすがえすも、けんさん・・
志村けんとコントを演じてきた沢田研二だからの演技ではありました。
けんさんが二重写しに見える所が何度もあった。
映画全体にも、リスペクト感を感じることができたように思います。
しかし、この映画の主役はけんさんしかできないなあ、というのが率直な感想。
北川景子、昭和映画の花がありましたね。
ちょっとしか顔を見せない片桐はいり、やけに印象に残ったのは自分だけかしら。
あの頃は良かったけど・・・
1若い頃、映画監督を目指したが挫折し、今は酒とギャンブルで見る影もない男の姿と映画への揺るぎのない愛情を示す。
2 映画は、現在の自堕落な主人公と苦労の絶えない家族の話の間に、若い映画人の頃の話がサンドイッチされている。現在の前段のスト−リ−はとても辛気臭く暗い。それが若き日の撮影所の場面に転換すると作品に生気が漲ってくる。助監督だった主人公。カチンコを叩き、野外ロケでは大声を張り上げるなど現場での悪戦苦闘の日々。スタジオの張り詰めた雰囲気やたまり場での映画人との交流。仲間との友情や恋の鞘当て。場面一つ一つが魅力的で演じる俳優たちが輝き立つ。
主人公は、独創的なプロットのシナリオを書き、演出する機会を得るが、途中で事故が起こり製作中止となり、失意のうちに映画界から離れる。その後話は現在に戻り、孫が主人公に一つの提案をする。
3 主人公の若き日の描写は、日本映画の全盛期にキャリアをスタートしあの頃の熱気と労苦を肌身を持って知っている山田監督ならではの小気味よさであった。
これに対し、現代の部分、特に家庭でのシ−ンが現在の社会状況を踏まえてか総じて重い。寅さんの頃の軽やかさは無理だとしてももう少し温かみが欲しかった。また、主人公の外見と内面が若き日と現代とでここまで違わせるのは極端過ぎた。
かつて、山田監督はキネマの天地で戦前の蒲田時代を舞台にした映画を作ったことを思えば、今回大船時代でのシ−ンで通した方が良かったのではないかと思う。
4 俳優では菅田将暉の熱情、永野芽郁の可憐さ、北川景子の神々しさ、リリーフランキーの洒脱、小林稔侍の温かみが印象に残った。
また、ラストの主人公とかつての大女優との再会の処理は良かった。
安定の山田洋次
特段奇をてらう訳でもなく、人と人の関わりを描く感じは、良くも悪くも山田洋次監督作品の良さではないだろうか?
ノスタルジック的で悪くはなかったと思いますが、若い人にはどうだろうか?
志村けんでの作品を観てみたかった気もするし、彼が亡くならなかったら、ことさらコロナ禍を描かなかったのでは?と思った。この描写が必要なかった気もします。
原作があって、原作とかなり違うとか…。
いつも議論になる気がするけど、違っても良いのでは?
キャスティングにしても、イメージと違う訳だし、映画は映画で楽しんだら良いのでは?(要は原作が良いからと期待しない方が良いということか?)
最後に映画の神様が降臨したか否かは、もはやわからないけど、もし、神様がいるのなら映画館を救って欲しいと思いました。
青春のスローモーション
これは素晴らしい映画! 先に言っておきますが、沢田研二がとても良かったです。
青春は若い身体にこそ宿る。二日目の蝉。薔薇はその時にしか咲かない。年寄りがそれを共有しようなんて考えはおこがましい。でも私も自分の、あの鮮やかな時代を思い出すのは好きだ。青春は、希望と勇気に満ちている。傲慢で怖いもの知らず。残酷。青春は浅薄かで間違えやすい。恋愛、友人、劣等感、孤独、性欲。取返しの付かない大きなミスもあるし、それを若気の至りという。そして青春の笑いを老いて思い出すと、涙になる。観ながら感じさせられたことはこんなこと。
人生の質感を感じさせてくれるドラマ。孫のゆうた抜群。あんな孫、欲しいよ~!
良し悪しではなく山田洋次演出を感じる時間。
時代設定は令和だが昭和の映画である。
リアルに寄る今と違い
あくまでもリアリティの中で監督らしさを出していく。
多くの大御所が天に召される中
最後の御存命の巨匠 山田洋次監督。
良し悪しでないはないのだ。
菅田将暉さんがいつもより芝居が?だとしても
それも含めで山田洋次演出なのだ。
個々の芝居ではなく、全体を楽しめばいいのだ。
志村けんさんだったらどうなっていたんだろうか。
コメディアンの色が強くて想像出来ない(^_^;)
いいところ悪いところ
①菅田将暉•永野芽郁・北川景子、今をときめく俳優の圧倒的な輝き。②家族で観に行ってみんなで安心して泣いた山田洋次演出の的確さ。③小津安二郎のフランキーに「10のことを7でいい」と言わせてるのに後半は10まで言っちゃってる感の山田洋次演出。④映画数本の出演で自然でリアリティのある演技を見せるヴォーカリスト野田と数え切れないほど映画に出てても大根役者丸出しで相変わらず場面を壊す小林稔侍。⑤もちろん志村けん主演で見たかったなぁ〜…は誰でも思うわ!
ゴウ脚本のキネマの神様、観てみたい
昭和の匂いがとても好き。昭和時代はどの役者さんも雰囲気がとてもよく似合っていてよかった。逆に令和時代が昭和を引きずっているように感じられてもう少し令和らしさを対照的に出してもよかった気がするし志村けんを引きずる要素も違和感があった。そして最後は淑子ちゃんでなく園子ちゃんについて行っちゃった、そこもちょっとえっと思った。監督でもないのに偉そうなこと言ったけど全体的なストーリーとしては面白かった。円山郷直脚本のキネマの神様、観てみたいなあ
「志村さんで見たかった」と言う声はむしろジュリーにとっては本望ではないのかな。
かつて沢田研二と志村けんのラジオトーク番組「ジュリけん」での話。
志村さんが不愛想で客の注文を無視して返事もしない偏固な飲み屋のおやじの話をすると、「おれなら帰っちゃう」とジュリー。「なんか面白いネタにならないかと・・・」志村さんの言葉にジュリーが感心していた。ひとみばあさんもこのようにしてできたらしい。
キネマの神様で志村さんはどんなゴウを描いただろうか。
若ゴウの菅田将暉は志村さんを想定して演じたと言ってました。
代役で老ゴウを演じた沢田研二は過去パートを受け止め、志村さんならどう演じるだろうとプランをたてたことでしょう。
ギャンブル狂でアル中、妙に芝居がかった仕草の変な爺さん、何者❓から過去パートへ導入。
溌剌とした若ゴウの登場。撮影所の熱気溢れる風景が鮮やかです。
若ゴウが目指す映画の夢を語る場面と老ゴウが白蛇の夢を見た話をする場面は志村さんも含めた3人のゴウが見えたように思います。
それぞれのパートに志村さんが投影され、リスペクトを感じました。
エンディングに流れた「うたかたの歌」胸にこみ上げてくるものがありました。
皆さんの演技も素晴らしかった。心温まる作品でした。
最後に
「志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です。」
あの日から新型コロナと共に歩んだ72歳精一杯の姿です。
詮ないですが、志村さんのゴウが観たかった。
わたしはこの作品を封切り館で"初めて"観ようと思っています。
沢田研二
自由な世界とは
女性が好きになった男性に告白し受け入れて貰い、そのコピーを作れる存在。
命生み出す女性の感情が制限されないことがこの世の、自由の全て。
私が存在するのは母のおかげです。
でも見合いで母はあまり父が好きではなかったこと死ぬまえに聴きました。
女性は偉大で尊敬するしかない。
全ての女性が好きな人に想いを告げられますように
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