キネマの神様のレビュー・感想・評価
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賛否両論あると思うが...
沢田研二さんのファンでしたので、久しぶりに見ました。
別に沢田研二さんの演技がどうだとかいうのではなく、シネマファンに向けた賛美歌的映画です。
派遣社員の辛さ、世間の冷たさ、生きていく中での不条理さ、色々語りかけてくるものが多かったです。俳優さんの演技はいまいちでした。北川景子さんの目力の強さと綺麗さが際だっていたくらいです。
でもコロナの時期も重なり、ほんとにリアリティぽく偶然に評価されるべき傑作になりうる一作だと思います。
良くも悪くも山田組
奇をてらった作品を嫌う私には安定感すら感じる。
ただ飛び抜けて優れた作品ではないが、千切れ千切のストーリーになってても観ていられるのは、それなりのちからがある証拠と思いたい。
キャストも話題の俳優が出てて、一瞬違う作品と見紛うくらい、過去のパートと現代パートの雰囲気が違う。
過去のパートは菅田将暉らが彼らなりの演技力を見せてくれて、昔はこんなだった…と感じさせてくれる。
一方、現代パートでは沢田研二を中心に人情劇らしい雰囲気を全般に出させており、ともすればオーバーな演技で統一されてる。
映画館頑張れ的な作品でもあるが、実際100万では今時の映画館の機材は揃わないので焼け石に水だから切ない。DCPの規格を否定しても仕方ないがDCPのプロジェクターとHD、それに合わせた音響をセットで買うとそんなんでは済まない。
だから、夢物語みたいな内容になってしまう。
映画館の小劇場を救うのは難しい…これが時代の流れか…。
キネマの神様からの贈り物
全編、映画愛に包み込まれた心温まる気持ちになる作品である。観客に夢を与えてくれる作品である。夢のある作品である。前半は、山田洋次監督お得意のリアルな主人公家族の物語であり、リアルな割に殺伐感はなく、温かさが画面から伝わってきたのは流石。ようやく後半になって、題名通りの主人公がキネマの神様から贈り物を授けられたような、夢のある展開になり胸が熱くなった。
今作の主人公は、ギャンブル依存症の78歳の老人・ゴウ(沢田研二)。彼は度重なる借金で家族を困らせていた。彼は、青春時代、今も親交のあるミニシアターの館主・テラシン(小林稔侍)とともに映画撮影所で働き、名女優、大監督に触発され映画人としての将来を夢見ていた。夢叶わずにいたゴウの人生だったが、あるきっかけで、埋もれていた彼の才能が一気に開花するチャンスが訪れる・・・。
主人公の青春時代の華やかで活気に満ちた撮影所の雰囲気、女優・桂園子役の北川景子の美しさが、当時の映画隆盛を彷彿とさせる。全編を俯瞰した映画作り、役者の所作の一つ一つに妥協しない映画作りなど、対象的な映画作りをする監督たちの対比が面白い。当時は癖のある監督が多かったようだ。個性的な映画作りが個性的な作品を生み面白い作品に繋がっていくと推察する。
沢田研二の名演とともに光っていたのが、菅田将暉と永野芽郁である。青春時代の主人公は、映画監督を目指し独創的アイデア考え出していくが、当時の撮影現場スタッフには理解できない。次第に苛立ち苦悩する主人公の姿を菅田将暉が全身を使って激演している。また、食堂の看板娘・淑子役の永野芽郁の、明るく元気で眩しい佇まいが、魅力に溢れている。ストレートな台詞回し、瑞々しいナチュラルな演技がGood。
ラストシーンは、ファンタジーであり主人公の願いをキネマの神様が叶えてくれたと解釈する。ラストシーンに山田洋次監督の映画愛が凝縮されている。感動的だった。
いい映画 を見た。
アナログな優しさ
『カイロ紫のバラ』,『今夜ロマンス劇場で』など
観逃していたこの映画を上映してくれていて大感謝。
しかも、大きなスクリーンを独り占めで観賞。
とーっても面白かった原田マハさんの原作とは異なるストーリー、だとは知っていましたが……。
ジュリー、すごく良かった。
良かった。プラス、すごく志村けんさんにそっくりになるように演じているなぁ、肩幅を小さくして、少し背中を丸めて腕を組んで、似てる似てる。そうそうって。
観てるあいだ、ずーっと、余計な感想がついてまわった。
一方、北川景子さんと、リリー・フランキーさん、ずーっと観ていたかった。
すでに同じようなアイデアの映画があるから(そして、それらの映画はとても素晴らしいから)、選考委員は城戸(脚本)賞に選らばなかったかも……
面白かった
山田洋次監督のお祭り映画
古き良き昭和時代を味わえる
映画製作と公開の時期がどうにもついていなかった、松竹100周年映画
せっかくの松竹100周年映画ですが、如何せん時期が悪すぎました。本当はもっと違った形の映画になる予定であったと推察されます。山田監督に同情します。
煽り文句の日本版ニュー・シネマ・パラダイスとは全然思えません。それでも見どころは多数ありました。まず、北川景子さんがとにかく良かった。最初は本当に昭和20-30年代の僕の知らない女優さんかしら?と思うくらい、話し方、雰囲気、すべてが原節子を彷彿とさせてくれて、彼女の演技が圧巻でした。そして永野芽郁さんもゴウと話すときの視線、表情とも素晴らしく、切ない可愛らしさが存分に出ていました。5月に「地獄の花園」も鑑賞しましたが、今回のような役の方が彼女の良さを引き出していると思います。小林稔侍さんも良かった。稔侍さんは友情に篤い役をやると「鉄道員」もそうですが、天下一品です。
ところで代役を引き受けた沢田研二さんはどうかというと・・・沢田研二さん主演の映画は、僕の記憶が正しければ、1988年、日活がロマンポルノ路線と決別し、普通の封切り映画を再開したときの第1作「リボルバー」以来だと思いながら、本作を鑑賞しました。当時僕はロッポニカで鑑賞しましたが、ジュリーって基本歌手であり、正直演技は微妙、と感じていました。33年経過して、今回もやっぱり・・・微妙でした。でもプライドの高いジュリーが本作で東村山音頭を歌う場面はなぜだが無性に涙が流れました。
見てみたい
残念でした
山田洋次監督と山崎貴監督
志村けんさんから沢田研二さんにバトンタッチした作品。初監督作品に挫...
志村けんさんから沢田研二さんにバトンタッチした作品。初監督作品に挫折し、映画界から姿を消した主人公のギャンブルと酒と借金にまみれた今と夢に溢れた若い頃の姿が 交互に流れていく。沢田研二さん,汚れ役、ぴったりです。東村山音頭を歌うシーンには思わず涙がこぼれました。
松竹100周年
沢田研二良かった!
ちょっと眠くなった
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