キネマの神様のレビュー・感想・評価
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志村がジュリーに憑依⁉︎
泣かせようという意図が透けて見えると却って泣けない。山田洋次監督って、そういうことをしない監督だと思ってた。
「後期高齢者まではまだ10年もある。俺もまだ何か頑張れるかも」と思ったりしてたけど、だらだらと続くストーリーにいささか食傷して、感動も薄れ気味。映画観ながら最後を迎えるなんて、山田監督のわがままを観客に見せられても…。
若き日のゴウがバクチをするシーンが一つもないのは不自然。菅田将暉はもっとやさぐれた感じでもよかったのでは。若き日の淑子と現代の淑子の性格が違いすぎるのも気になる。親や周囲の反対を押しきってゴウの元へ走った強さが、宮本信子のナヨナヨとした演技からは感じられなかった。
テラシンと淑子が再会する場面はあえて入れない方がよかったのではないかと思えるくらいクサかった。
北川景子は収穫。昭和の女優の存在感をとてもうまく表現していたと思う。
沢田研二も、志村けんの演技に似せた演技をしていて、ある程度成功していた。
原作がある以上仕方ないかもだけど、映画作品としてだけみると、現代パートは不要だったのでは?
古き良き時代の撮影所を舞台としたドラマ仕立ての方が、懐かしさを求める年代層にもウケたのではないだろうか。あ、それだと『蒲田行進曲』になっちゃうか。
銀幕スタア園子はいずこへ・・・
松竹映画100周年という記念すべき作品に山田洋次監督はこのテーマを選んだ。思えば大船撮影所50周年記念には『キネマの天地』を作った監督。同じようにして思い切り松竹映画最盛期を偲ぶ内容に仕上げたと感じました。
過去パートでは菅田将暉と永野芽郁、それに北川景子と野田洋次郎が紡ぐ映画への賛歌が懐かしいやら、羨ましいやらで、ワクワクさせられた。映画用語もポンポン飛び出し、彼らの情熱がひしひしと伝わってくる。原作の原田マハの小説では映画批評家としてのゴウの姿があったけど、思い切り映画製作側に振り替えたのも山田洋次らしさがにじみ出ていた気がするのです。
人間関係においても娘と父親をメインにした原作から、ゴウと淑子のラブストーリーを主軸と改変し、アナザーストーリーとして確立。オマージュを捧げた小津安二郎の『東京物語』は山田監督の生涯NO.1の作品だし、自身でもモチーフ(リメイクとも)とした『東京家族』を制作。そして同じく撮影所を舞台とした『キネマの天地』のイメージをセルフリメイクしたかのような映画愛を感じられる内容・・・特にエンディング。原作者には申し訳ないけど、思い切り自分ワールドにしちゃったよ!とどこかで弁明しているような気さえしてくるのだ。
映画とはシーンやカットの集合体であり、ぎこちなさをも感じられる流れは昔ながらの撮影法にこだわってたからだろうか、特にカメラの焦点にこだわるゴウの指示が面白かったし、リリー・フランキー演ずる出水監督のエピソードや4人の青春ストーリーの数々はわざとらしさが際立っていた(良い意味で)。また、細かなシーンにおいて、オマージュは『東京物語』だけじゃなく洋画からも取り入れているような気がしてくるから不思議だ。『カイロの紫のバラ(作品名は出てこないが)』の元ネタもバスター・キートンとか・・・
あれこれ考えてみると、一本の映画はどこもかしこも他の映画と繋がっている。そして銀幕のスタアだって観客と繋がっているのだ。もちろん沢田研二だって志村けんと繋がっているのだろうし、亡きしむけんをリスペクトしながら難しい役作りに挑んだのだと思いたい。終盤におけるコロナ禍の現代を描いているところは脚本の練り直しが余儀なくされただろうし、苦労が感じられる。それでも難産の末に完成した。全編にアフレコ感(言い訳みたいなシーンも)があったのも苦労した証。完璧とは言えない作品ながらも、数ヶ所で涙してしまった・・・クラウドファンディングで寄付できなかった口惜しさとともに。
で、好きなシーンは宮本信子がテラシンの映画館で面接を受けたとき(映画館名“テアトル銀幕”を聞いてるはずなのに、忘れちゃったのね)。そして園子が餞別として渡した金の腕時計を売り払わずにずっと身につけていた淑子の腕。
個人的には全くダメでした
新型コロナウィルスの蔓延で個人的に最初にショックを受けたのが志村けんの逝去だった。レギュラー番組もある中での逝去だっただけにショックだった。そんな彼が出演する予定だったのが本作。志村けんの代役として沢田研二を立てて撮影し直したとのこと。観る方としては志村けんだったら?なんて考えてしまうのも仕方ない。
元々志村けんありきだった役なのか、沢田研二が志村けんに寄せたのかわからないが、志村けんを意識したものになっていた気がする(特に前半)。沢田研二がダメとは言わないが、違和感があるのもたしか。ただ、後半沢田研二が歌う曲が志村けんへの思いを感じられて感動的だった。
でも、それ以外は正直あまり評価できない。山田洋次監督だからって、原田マハ原作だからってダメなものはダメ。というか、原作はこんなんだっけ?かなり前に読んだからはっきり覚えているわけではないが、全然違う話になってるんだけど?
昔も今もゴウの行動に全く共感できない。だから周りの友人や家族がいくらゴウをフォローしようが、ゴウが感動的なメッセージを残そうが感動なんてできなかった。しかも、あの終わり方。だから?としか思えない。せめて生命保険だけは解約していないでほしいと思うだけだ。
劇場に来ていたのはかなり高齢の方が多かった。山田洋次監督だしね。昔の映画界を懐かしく思い出させてくれるのかもしれないし。でも、本当に面白かった?と聞いてみたくなった。
あの客船が。。
つい去年の日本の様子も描かれ、あのダイヤモンドプリンセス号のコロナ感染のニュース、当時はもう嫌で早く解決してほしい、と思っていたので、忘れかけた今久しぶりに当時のニュース映像を見させられて少しトラウマが戻ってしまいました。。
沢田研二さんの役の、若い頃の菅田将暉さんは格好良く魅力的な撮影スタッフでした。淑子さんは本当に幸せだったのかなかなか難しいところですが、とりあえず、昔のことでもとても好きだった仕事、夢中になれること(今回の主人公なら脚本を書くとか)は、忘れようとしてギャンブルなんかに溺れず、少しでも関わりを忘れないようにして本来のその人らしい余生を送るべきなんだな、と思いました。
最後に見た映画の脚本が、あぁやっぱりその脚本にするんだな、というしっくりくる落としどころで良かったです。映画業界を救う作品として、もう一度ジブリを、という企画でナウシカや千と千尋などを見たこと、そして鬼滅の刃を何度も見たことを思い出しました。
そうです、良い作品はまた何度も見ようとするんです。これからも良い映画を期待していきます。
日本の映画としてはまあまあ
だいたいがハズレの日本映画としては、まあまあだったかな。
終始、志村けんだったら?というか志村けんでないと出来ないシーンがあったように思います。
歳をとったけどジュリーはスター。
志村けんにはなれません。
昔っぽい映像よかったです。
楽しめました!
ちょうど時間があったので、ふらっと立ち寄って、ふらっと観ました。気軽に楽しめて、泣けました。
沢田研二の演技は、時々志村けんと被りました。志村さんが演技してたら、どうだったかな、なんて思いを馳せることができたのも、沢田さんの演技あってこそと思いました。
コロナを背景としたシーンもいくつかありました。何年後か、コロナが収まったときに、あんなときもあったね、といいながら、見返したいものです。
北川景子が、往年の昭和女優を再現してて、美しさもそうですが、台詞回しがチャーミングで素敵でした♪
松竹記念作品なの?山田洋次監督なの?
そこまで期待した訳では無いし、それなりに面白かったけど、何だろう、もっと期待できるものかと思ってしまった。
沢田研二の演技も良かったし面白かった。
むしろやらかしが多くて没落?したイメージに妙に合っていた。
作中のゴウちゃん監督のキネマの神様を見てみたかったな。
北川景子とリリーフランキーが良かった
映画の感想としては、それだけかも…
ちなみに原作は読んでいません。
【一番良かったセリフ】
「どこまでションベンに行ってんだよ! オイ、太陽に待ってもらえ‼️」
映画、テレビ関係者で成功するのは一握りだそうですね。
運と鈍のない人はこうなる、という見本がゴウさん、そういう映画とも言えます。
そしてその真実を、運も根も鈍もある大成功者が監督した映画。(あ、寅さんは大好きです)
日本の映画界で新しい人材が出てきやすい仕組み、特に金銭面の改革が望まれると思いました。
【雑 観】
ところで下痢には今は良い薬も出てるけど、メンタル面の弱さ強さは本人次第。
結局、やると言ったらやる人間がたとえ悪人でも、どの業界でも世に出てくる。稀に善人タイプで登って行った人がそういうのにブチ当たると暗闘になる。
なのかな。。。
初、山田組
山田洋次監督作品を
多分、映画館で観るのは初でしたが、
現代パートでは志村けんさんから
沢田研二さんに変更された主人公ゴウが
ギャンブル依存症とアルコールに溺れ
宮本信子さん演じる奥さんと
寺島しのぶさん演じる長女
との家族間がギクシャクし始め…。
途中から過去パートに変わり
若き日の主人公を菅田将暉さん
奥さんになる女性を永野芽郁さんが演じ
昔のゴウが諦めた夢が何か?が分かり
最後、現代パートに戻り
ゴウの孫がキーパーソンとなり
若き日の夢を取り戻して
泣ける映画でした。
北川景子さんは過去パートに出てくる
昭和の銀幕ヒローイン役でしたね。
CMだと役割良く分からなかったけど。
エンドロールには
志村けんさんへのメッセージもありました。
沢田研二に期待し過ぎたかな
あまりに予告編の沢田研二が印象的だったので、ちょっと期待をし過ぎてしまったかなぁ。
酷いとまでは言わないが、若い時の菅田将暉との繋がりもイマイチだし…
もしも当初の予定通りに志村けんだったらどうだったろうなぁ…と、誰も得をしない無為な妄想をしてしまうのはいけないのだが、それをさせてしまうのも作品のせいと言ったら言い過ぎかな。
ラストのコロナ禍あたりのくだりは不要。コレを入れてしまうところに、山田洋次監督の老いが見えると言ったら、これも言い過ぎだろうか。
志村けんさんで見たかったわ
沢田研二さん、志村さんの真似してるんだもんな
彼らしさが、見えなかった
太ったお爺さんには残念ながら感情移入は難しく、せっかく菅田将暉さんも出ているのだから若いときのエピソードも、もっとたくさん見たかった
北川景子さんは株をあげたかな
8時だョ!全員集合世代にはたまらない
映画を愛する優しい不器用な人達の姿を通して、コロナ禍で厳しい状況の中だけど、映画を映画館で心から楽しんでそれぞれの人生を頑張って生き抜きましょう!という山田洋次監督からの熱いメッセージを感じました。
天下の2枚目であった沢田研二の演技には志村けんへのリスペクトと友情と覚悟が感じられ、「8時だよ!全員集合」世代の小生には感慨深いものがありました。
永野芽郁は凄まじく可愛いし、北川景子はモノトーンでも惚れ惚れするし、菅田将暉はいつも通り魅力的です。
大変な時期ですが、映画館で観られて感謝です。
心暖まる映画でした😊
原作は読んでないので、映画を観ただけの感想ですが、ところどころホロリとさせられるいい映画でした🈵
ぼろぼろの現在から懐かしき良き時代を振り返る映画構成(回想映画)が見事に出来上がってました✌️
さすが、山田洋次監督ですね‼️
出演俳優も豪華な顔ぶれでとても見応えがありました🆗
ただ、沢田研二の役柄は、どうも志村けんが頭をよぎってしまうのか、何となく違和感がありましたが、なかなか味のある演技をされていたと思います😋
なんといっても、憧れのジュリーですから、多少のことは大目に見ましょう😅
宮本信子もとても良かったんですが、個人的には、田中裕子だったら面白かったのに…なんて考えてしまいました😋
北川景子は、さすが、見惚れてしまうほどキレイで、はまり役ですね😊
何はともあれ、とても心暖まるいい映画だと思います(^-^)/
追伸
この映画は、原作とは全く違うという批判がありますが、原作者「原田マハ」の寄稿を読むと、敬愛する山田洋次監督に映画化して頂いたことにとても感謝されているように記述されてます😊
編集担当者から、脚本は原作とはかなり異なってますとの連絡を受けて、すぐにその脚本を読んだところ、読み終えた頃には、涙が止まらなかったと…😢
原作者曰く
「確かに、脚本は原作とは大幅に違っていた。全く別物と言っていいくらいである。
けれど、だからこそ、私は嬉しかった。
原作をただなぞらえて映像化するのではなく、監督が完璧に自分自身のものにしている。原作に対する深い読解と敬意、想像力がなければ決してかなわないことだ。
ーこれこそが、山田洋次監督の❬キネマの神様❭です。」と…‼️
淑子ちゃんの幸せ
松竹映画100周年記念作品にして主演志村けん
絶対に観たいと思った。
それからいろいろありたぶん観ないかなと思ったけど
やっぱり観てしまいました
この映画は家族に見放されそうなダメ親父ゴウが再び映画の夢を追う話…ではない。本当のダメ人間のお話である
まず思った以上にジュリーがよかった(謎の上から目線)
ダメ人間ゴウがどこか愛嬌のあるキャラクターなってた
でもやっぱりゴウは許せないよ
よく青年ゴウと老年ゴウが結びつかないって意見があるけどそれは淑子のフィルターを通して見たゴウなのだと思った
ギャンブルが好きで女性にだらしないけど才能があって夢に向かって頑張っている。淑子からすると良い部分しか見えてなかったのだと思う
ゴウは悪い人間ではない。だがダメ人間だ
淑子はゴウちゃんに幸せにしてもらおうと思ってないと言ったが母親や出水監督には幸せにはなれないとわかっていたから反対したのだろう
ゴウ自身にもわかっていたからテラシンに告白させたのに淑子が自分を好きだと知るとあっさり受け入れる…
岡山に逃げたゴウを追いかけて淑子は幸せになったのか?映画に描かれていない部分は淑子にしかわからない
けれど
好きな人と一緒になったほうが幸せと他人は言うが
よく知らない人とお見合いして平凡に送る人生が幸せでないと誰が決めたのか!
ゴウは淑子だけでなく家族を何度も裏切っている
そんなゴウに尽くして淑子は幸せだったのか
そして映画のラスト
ゴウは最後に桂園子に手を引かれキネマの世界に行ってしまった。ゴウの魂は淑子の側から消えてしまったのだ
私にはこれが淑子に対する最大の裏切りに思えた
淑子ちゃんアンタ本当に幸せだったのかい?
円山郷直の人間性を否定はしたけど
映画としては面白かったしジュリーのゴウは不快感も最小限でとてもよかった
でもやっぱり志村けんのゴウを観てみたかったです
私は良かったです。
ずっと楽しみにしていた映画でした。ですが皆さんのレビューを拝見すると酷評ばかり。観に行くか迷いましたが、大好きな山田監督に、ジュリーが出演している作品。同じ後悔ならみて後悔しようと観ることにしました。
結論から言うと大満足でした。
いろいろな愛が散りばめられていたように思います。若き日の恋心。老夫婦の人生を振り返っての相手を思うが故の自分への不甲斐なさ。愛想を尽かしていた父親の才能を気づかせてくれた息子への感謝。
でも、この映画への評価は男目線から見た、都合の良い物語なのかも知れない。
私は冴えない初老の男で、愛してくれた妻さえ幸せにできた自信が全くない。山田監督はそんなダメな男にいつも寄り添ってくれるんですよねえ。誰が観ても良い映画ではないかも知れないが(そんな映画が存在するのかは知りませんが)、人生の大半が失敗や後悔ばかりで、数少ないキラキラした思い出が宝物の私のような人間からしたらかけがえのない映画と感じました。
共感できない古臭い人物描写、そしてコロナに縛られすぎ。
原作読んでいませんが、予告に惹かれ初日に観ました。それだけに残念でした。
若い頃映画に関わりながら挫折し、今やアル中ギャンブル好き、闇金で借金もあるダメ主人公が、孫の助けで脚本大賞を取るが、不摂生が祟り体調を崩し、コロナ禍の映画館でかつて自分が関わった映画を見てるうちにスクリーンの大女優に心惹かれ、迷惑をかけ続けた妻を残してそのまま死ぬ話です。これをキネマの神様というなら、なんとくだらない神様。
主人公たちの若い頃の描写は爽やかで情熱に溢れ、往時の映画産業の活力も感じられよかったです。菅田将暉、永野芽郁、北川景子、リリーフランキーらの俳優陣には満足です。。一方で現代はひどいものでした。沢田研二演じるゴウと宮本信子演じる淑子はあまりに落ちぶれて、どうみても同一人物だと感じられませんでした。唯一の接点は折角の初監督映画の撮影初日にミスし、情熱を捧げていた映画からあっさり身を引いた主人公の心の弱さでしょうか。それでも晩年アル中ギャンブル漬けのダメ人間まで落ちぶれるほどではなかったので、せめて賭け事に狂うとか借金を平気でするというような人物描写があれば辻褄を合わせられたと思います。淑子も「自分でゴウを幸せにするのだ」と母親の反対を押し切ってゴウと一緒になったとは思えないダメっぷり。闇金アル中の主人公と縁を切れず、娘に金を無心する酷さ。映画冒頭からずっと首を捻って見てましたが、原田泰造の「借金は肩代わりしたらいけない、自己破産させてでも本人に始末させるのだ」というセリフに強く頷きました。中盤以降のメインエピソードである、孫の助けで現代風にアレンジした昔の脚本が脚本大賞を獲得するところは、ご都合主義過ぎではありますが、これ否定すると何も残らないのでよしとします。しかし、エンディングがありえない。ゴウは、長年の不摂生が祟って病に臥せったのち、コロナ禍を押して長年の友人の映画館でかつての名画を鑑賞中に、スクリーンの中の往時の名女優に惹き込まれ、若い頃の映画制作のシーンを思いながら往生します。「映画への情熱が戻ったね、映画と関わりながら最後死ねたね、映画の神様っているんだね。めでたいね。」なんて思わせたいのでしょうが、わたしの想像していたうちで最低のおわり方でした。全く妻が報われなかったからです。なぜ長年迷惑をかけ続けた妻ではなく、女優に心奪われて死ぬのでしょうか。ダメなったと書きましたが、とはいえ奥さんはミシンで借金を必死に返済してきていたのです。それを置き去りにして映画の世界で死ぬなど、あまりに古臭い男の生き様を美化されてドン引きしました。せめて大賞をきっかけに若い頃諦めた映画に改めて挑戦し、その制作中や上映中に妻といるときに死ぬ展開であって欲しかったです。
コロナ入れすぎです。志村けんさんが亡くなったことをなんらかの形で残したかったのでしょうが、原節子や小津安二郎の50年後は今ではないです。時代感も狂ったし、マスクしてソーシャルディスタンスキープする映画館で、映画の上映中に喋るゴウと孫も心底不愉快でした。時事ネタが入ったことで、もう時を超えることもないでしょう(わたしは二度と見るつもりはないですが)。感傷でシナリオを書き換えるべきではなかったと思います。
山田洋次監督に誰も何も言えなかったのかな。
そんなはずはないと調べた原田マハさんの小説はやはり別物らしいので小説を読んでみます。
2つの時代どちらも中途半端な感じです
2つの時代を思い出と織り交ぜながら描いてるんですが、どちらも中途半端感が否めません。
そして落ちぶれてどうしようもない老人に至るまでの過程が若い頃飲む打つことが好きってこと以外、深くは描かれずその後のことは母娘の多少の会話のみで表され、省略されすぎててモヤモヤ感が残りました。
この物語、主人公がダメダメなら家族を主体として描くのではなく、ただ映画に没頭し映画を愛した男の人生として描いて欲しかったと思いました。
全280件中、201~220件目を表示