「いろんな思いが強くすぎて」キネマの神様 Bluetom2020さんの映画レビュー(感想・評価)
いろんな思いが強くすぎて
ことわっておくと、寅さんも山田洋次も大好き。自分も昭和世代、でも時代は変わっているんだよな。
山田監督は良くも悪くも変わらない、この昭和の生き残り感かなあ。映画の内容もそうだしな。寅さんの作風が、そして松竹の数々の名作や名監督も、撮影所も郷愁になってしまう。その郷愁への思いが強すぎて、観客はしらけてしまう感じ。
さらに、志村さんへの思いが監督にも沢田さんにも強すぎて、舞台劇のよう寺島さんの演技もあり、コロナ憎しのメッセージも強くて、なんだか見ててつかれる面も。
辛い時代に辛い現実もあり、スタッフもキャストも思いはつのり、気持ちは空回りして、作品として冷静さを欠いている印象。昭和時代でない世代、菅田さんや永野さんたちも感化されつつ、まだ自然に演じたか?
北川さん演じる大女優のモデルが気になっている。この謎解きがこの作品の一番の興味か。
コメントする