「アップデートを微塵も感じない、山田洋次の感覚」キネマの神様 ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)
アップデートを微塵も感じない、山田洋次の感覚
山田洋次の感覚が、
現代の鑑賞者に合わせアップデートされていないのが、よく分かる作品。
昭和を舞台にした作品でも、
平成(1990年代)に作った昭和舞台の作品と、
令和(2020年代)に作った昭和舞台の作品は、
同じ昭和舞台の作品でも、観客の捉え方が違うのではないだろうか。
なので、今風のツラをした、演技力のある役者がたくさん登場してくるのに、
演者が皆、大根役者がいうセリフに見えてしまう。
とてもぎこちない。
「男がつらいよ」は、それがよかったのだろうし、
「学校」では、普通に受け入れられたのに、
「武士の一分」以降の山田作品は、全部何か、ぎこちなさというか、違和感を感じる。
最初から最後まで、古ぼけてるなあと、
最近の松竹映画って、だから嫌なんだよなぁと思ってしまった。
永野芽郁のかわいさだけが、昭和でも令和でも絶対不変な存在なのは痛感した。
コメントする