「もう時代に合わないのかもしれない」キネマの神様 kさんの映画レビュー(感想・評価)
もう時代に合わないのかもしれない
山田洋次監督の映画にある独特の昭和らしさ(昭和臭さ)がとても時代遅れに感じました。家族を蔑ろにし、借金を作って博打を打っている老人にロマンやシンパシーを感じる時代は既に終わっています。
しかも、昔の映画作りの年代が1940年代あたりの設定に見えるのですが、コロナ云々の件から「現在」の設定は2020年…年齢計算が合いません。
登場人物は、昔と現在での一貫性が全くなく、現在の淑子と昔の淑子はまるで別人物!宮本信子さんのような上手な女優さんを上手く演出出来ていないのが勿体ないです。
唯一、良かったのは、園子役の北川景子さんでした。
松竹100周年には、思い切ってこれから活躍が期待される若い監督の作品を作って欲しかった!
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