「原作の影も形もない。悪い意味で。」キネマの神様 ゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
原作の影も形もない。悪い意味で。
とんだヘボ映画を作ったものだ。やはり山田洋次には誰も文句は言えなかったのだろう。晩年の黒澤明状態。
20代と78歳の間に何があったか描かないと納得しないし感情移入も出来ない。淑子があんなに献身的に接するのはなぜ?過去と現代の行き来する話ではよくある失敗。過去の人物像は強く積極的なのに現代では真逆の設定は受け入れられない。それはゴウにも言えること。脇役のテラシンが一貫していただけにアラが目立つ。どうしょうもない人物なのに東京の中央線沿い(三鷹辺り)に一戸建てありえないだろう。ってツッコミ入れられたからお墓の横に立ってます。ってもっとありえないだろう!実家は寺じゃないんだから。
映画監督を諦める理由も意味が分からないし納得行かないだろ。みんなから慕われてる、人気者ならなんとか乗り切るってのがこの手の映画のセオリーなんじゃないのか?そうやって作って来ましたよね山田監督。
ラストも何だあれ、北川景子が死神って事?
ひどい映画だった。日本映画背負って来た監督が老害で倒れてた映画。
唯一カンテラ役の野田洋次郎は演技が上手かった事が救い。
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