劇場公開日 2021年8月6日

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「山田監督の思いも松竹100年もわかりました。ただ内容が詰め込み過ぎのご都合主義過ぎ。結局は凡庸な映画。」キネマの神様 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0山田監督の思いも松竹100年もわかりました。ただ内容が詰め込み過ぎのご都合主義過ぎ。結局は凡庸な映画。

2021年8月7日
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主人公の沢田研二(若い時菅田将暉)のギャンブル狂いの設定が異常レベルでまず引いた。今どき法定金利もへったくれも無い街金融に手を出している時点で、もはやキ・・・そんなジジイ滅多にいないから引いてしまった。山田監督が世間知らずでわかってないのだろうけど、普通なら精神病院に監禁レベル。

結局菅田将暉、意外に歌うまいねーという発見だけの映画だった。

だいたい設定も、初監督作品で下痢して、高所から墜落して、映画会社退社して岡山に引っ込むって・・・どんだけ堪え性が無いんだよ。昭和30年代の大人でそんな人日本のどこにもいないよ。皆んな学校出て就職したらその道一筋。それで日本の高度成長は成し遂げられたんだよ。多少の挫折はあっても映画監督まで上り詰めたのだから、その道を進むのが当たり前。永野芽郁の駆け落ちを美しく見せたいのだろけど、現実離れで逆効果。あのねぇ、映画の世界でいくら極めても、途中で辞めてしまっては、他の世界はもっと厳しいんだよ。家業を継ぐみたいなこと言っているけど、世の中そんなに甘く無い。

北川景子、お約束の「美人女優設定」にもウンザリ。山田監督、何にも考えてないねぇ。そもそも野田洋次郎、小林稔侍の、映写技師、のちの名画座映画館主の恋の行方も、後に掃除のアルバイト募集との関連づけもかなり好都合なご都合主義の展開。

それで、主人公のゴウなんで都内に住んでるわけ、それまでの50年以上、何を生業(なりわい)にしてきたわけ????勝手に娘と孫ができているのもよくわからんし、食堂の娘の永野芽郁と結ばれたのはわかったけども、今更昔の脚本で孫と共同戦線、名誉ある賞受賞の上、最後は映画を見ながら大団円って・・チョット昔の映画撮影光景はノスタルジックで良かったけど。いろいろ映画のこと詰め込みすぎ。最後は志村けんの関係もあっての展開だろけど、お腹いっぱいで疲れた。

まあ普通の出来の映画、チョット「蒲田行進曲」レベルには及ばない。時系列が長すぎて、観客側の消耗も激しい。別にサラッと観てるだけなんだけどもお腹いっぱい苦しい映画。

満塁本塁打
満塁本塁打さんのコメント
2023年12月27日

りかさん ありがとうございました。菅田さんは唯一良かったです😊

満塁本塁打
りかさんのコメント
2023年12月26日

冒頭6行、に特に同意です。
菅田将暉夫婦だけ💕です🦁

りか