劇場公開日 2021年8月6日

  • 予告編を見る

「山田洋次監督作品…、これをどう評価する?」キネマの神様 caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5山田洋次監督作品…、これをどう評価する?

2021年8月7日
Androidアプリから投稿

すべてはベタである。
どこを切ってもベタ。ベタしか出てこない。

ゴウちゃんが撮影所の門を出る時、警備員とすれ違う。
「ゴウちゃん、ケガ大丈夫か?」
「うん、大丈夫。」
警備員は門を閉めながら、ひとりごとを言う。
「俺の頭にはケガない。」

沢田研二が演じるゴウが倒れる。
「俺、気分が悪い」
…倒れた人が、気分が悪いと自分の状況を説明する…。

すべての演技は、朗読劇のように進んでいく。沢田研二の演技も、まるで一人芝居であるかのようだ。
ゴウちゃんは、博打と酒が好きだが、菅田将暉が演じる回想シーンの中で、博打をしたり、酔っぱらっているシーンは出てこない。
かなり、菅田将暉が演じるゴウと、沢田研二が演じるゴウのキャラが変わってしまっている。
すべて、取ってつけたような演技やストーリー展開になっており、これを何と評価すればいいのだろう。
これだけ有名タレントをキャスティングして、松竹が作っているとなると、駄作ということになるかもしれない。
志村けんがいなくなったからなのか、理由はわからない。
芝居が不自然で、観るものを取り残していく映画だ。
しかし、予告編が一番おもしろい!というパターンの映画ですね。
東村山音頭も、どうだったかなぁ…。上っ面な映画になってしまいましたね。残念でございました。

caduceus