「これは紛れもない井筒組の作品だった」無頼 エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
これは紛れもない井筒組の作品だった
2012年の『黄金を抱いて翔べ』以来でしょうか、井筒和幸監督久々の新作であります。
今年は平成史とも言える『糸』があったが、今作はヤクザの視点から戦後の昭和史を俯瞰した群像劇だった。
敗戦後の日本、頼える親がなく、貧困の中で育ち、世間に歯向かって生きてきた子供たちがいた。彼らがヤクザになることは必然だった。
元EXILEの松本利夫さんが実に人間味のある主人公を演じ、ヤクザの親分のイメージを覆した。妻役は「純平、考え直せ」ですっかりファンになった柳ゆり菜さん❣️彼女のオンリー・ワンの魅力が今作に花を添えた。
実に多くの役者さんが登場するのにも驚かされるが、それぞれの個性が際立ち熱量がハンパなかった。観る自分も熱くなった。
そう、これは紛れもない井筒組の作品だった。
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