劇場公開日 2020年10月30日

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「内容はウォーターボーイズ」とんかつDJアゲ太郎 サブレさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0内容はウォーターボーイズ

2020年11月7日
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鑑賞方法:映画館

笑える

とんかつ屋なのにDJ?から始まり、トラブルを起こし巻き込まれ、個性豊かなキャラクターが最終的には全員認められてハッピーエンド!という話で、ほとんどウォーターボーイズでした。ウォーターボーイズは男なのにシンクロ?で始まるので。
ということで、ウォーターボーイズ好きな人にはいいと思う。原作のとんかつDJが好きな人には勧めづらいが…

とんかつ屋とDJって同じなのか!?とアゲ太郎が気づくまではとても良い。アゲの頭の中でクラブに親父が登場して、皆がアガりまくっている光景はまさにとんかつDJの象徴で、その摩訶不思議さはアゲと観客を同調させる。
そして、アゲ役の北村匠海の演技もいい。夢に夢見る、調子に乗りがちな若者を好感よく演じていた。

しかし、実写のオリジナル要素が…
原作はアゲがライバルと出会い、影響され、切磋琢磨しながら順調にスターダムを登りつめていく話になっており、ストレスを感じることがほぼない。
それが魅力だと思うのだが、実写版ではアゲを空気の読めない調子乗りにして、師匠のオイリーやRD屋のおっちゃんに迷惑をかけるという話になっている。つまり、原作の空気感を捨てて、ウォーターボーイズの焼き直しで再構成している。

と、後半には多少の不満があるのだが、DJシーンでは心奪われたので、満足感を以て映画館を後にできることは間違いない。ウォーターボーイズ好きなら観てみたらいかが。

サブレ