「女優だからこそ」ソニア ナチスの女スパイ KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
女優だからこそ
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スパイ映画って結構ハラハラするものなんだけど最近は立て続けにこういった作品が公開されて見慣れてしまったのかあまりハラハラする展開はなかったのが少し残念。
女性もののスパイは比較的恋愛描写とあわせて展開していく事が多いがこの作品もまさにそう。
その辺りに目新しさはないものの特別つまらない事もなく良い意味で安心して見る事はできる。
欠点はまぁ緊張感の薄さかな。実話を大切にという事で変に手を加えていないらしくそれは良い事だが映画作品としては少し物足りなさはあった。
終盤はソニアが果敢な行動を取るようになり、友達の写真家が殺されたあたりで盛り上がってくるかなぁと思いきやその後もあまりハラハラするような展開はなく、恋人が逃げるシーンもあっさりしていたのが残念。
この作品に限らずだがスパイというのは本当に過酷な仕事。一生懸命働けば働く程溝に嵌り、周囲からは更なるプレッシャーをかけられ時として脅されるわけだからね。
この作品でもあったように兄弟やら恋人やらが敵だったり裏切られるかもなんていう存在も日常茶飯事で自分だったらなんて妄想しながら見ると頭おかしくなりそうだ。
ソニアに関しては女優だからこそなにかその辺りの相手をそして自分をコントロールできプラスに働いたのであろう。
なかなか触れることのないノルウェー映画に触れられるという意味ではいい時間を過ごす事はできた。
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