劇場公開日 2020年10月2日

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「日本の若者の心に響くもの」ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ Rosaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0日本の若者の心に響くもの

2020年11月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

監督は、テレビ局に勤める若手ディレクター。テレビ番組で触れたウルグアイの「世界で一番貧しい大統領」に心惹かれて取材を重ね、この映画を制作したとのこと。映画では、ムヒカ元大統領と触れ合い、その人生や考え方、人間性などに近づいていく田部井ディレクターと同じ目線で、観客が理解できるような、とてもわかりやすく感情移入しやすい作りになっている。
圧巻だったのは、映画終盤の東京外語大でのムヒカ氏の講演。彼の厳しい人生が注ぎ込まれたような、重たいが優しさもある一言一言が、日本の若者たちの心にストンと届いていくのが、映画の観客にもよくわかる映像だった。
現代の混迷の世界、若者が幸せや未来への希望を抱きづらい今の日本において、ムヒカ氏の言葉の一つ一つが、胸に響いてくるように思えた。

Rosa