劇場公開日 2021年2月19日

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「どうしても受け入れられなかった。」あの頃。 バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0どうしても受け入れられなかった。

2021年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

確かに学校卒業してからの友達、笑いながらバカやれる仲間、ってなかなか作れないです。
ですから、腹の底から笑い合える仲間がいるって、・・・かけがえがないなぁって思います。そして、その仲間と一緒に同じ熱い想いを共有できていればなおさら。
人によってはそれは小学校時代かもしれないし、中高、大学生の頃かもしれません。
ただ人間はずっと同じままではいられない、変わっていきます、人生が。
その時々に思い出す「熱かったあの頃」・・・ちょっとだけちょっとだけ、振り返ってみたくなる作品ですね。

ただなぁ・・・うーむ。賛否わかれそうな作品ではないでしょうか?
まぁ原作あるから致し方ないのですが、この共有する熱いものの「ノリ」に最後まで違和感しかなかったです。原作がある作品ですし、その原作内の展開を踏襲されているでしょうから(原作未読です)とやかく言えないのですが、受け入れられなかったんです、僕は。

内輪受けで全て許される(関係性の)社会やその世界観を許し受け入れられる方には、よく出来た青春ノスタルジー系映画になるでしょう。そうでない方には厳しい気がします。
「ハロオタ(ヲタ?)」を否定するものではありません、決して。このグループの「ノリ」がダメでした。

いやいや、それ笑うとこじゃねーし!
内輪ウケでオールOKにしてるって何?
第三者絡んでるんですけどそれ?
などと、なんというんでしょ?僕の中の「常識」ってのが邪魔して、途中から嫌悪感しかなかったんです。残念ながら。

笑い飛ばせばいい・・・良いと思うけど・・・彼らの笑い方が気に食わないのです。
あれは、陰でくすくす笑う誰かを、何かをバカにする笑い。嘲笑だと思っちゃいました。
面白くて笑ってるんじゃなくて、馬鹿にしてネタにして笑ってる感じ。
だからあの感覚が、哀しみも何でもかんでも笑い飛ばせばよい、、、と言うセリフに全くリンクしない。なんだろうな。この演出をした監督さんはいじめっ子だったのかなぁ?
あの悪趣味な笑いはいじめっ子の笑い方・・・なんて思ってしまいました。

このグループに共感できないから、彼らの自身に何も感情が乗っていかなかったんです。
演者の皆さんは素晴らしかったので、(太賀さんはほんとすごい)残念この上なかったです。
あややに目覚める松坂さんの目の演技も素晴らしかった。

もうちょっとセンス良く悪ノリを見せられたんじゃない?

バリカタ