「当時の松浦亜弥くらい愛されている仲野太賀」あの頃。 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
当時の松浦亜弥くらい愛されている仲野太賀
2021年映画館鑑賞24作品目
3月8日(月)109シネマズ富谷
原作未読
ドルオタ野郎たちの青春を描いたコメディー映画
ドルオタ映画といえば『キサラギ』を思い出すがあちらと違ってコンパクトにまとまっていない
単なるドルオタ映画にとどまらないのはコズミンの病死があるから
『キサラギ』だってアイドルの死があったわけだが
コズミンの壮絶な死
なぜか悲壮感は漂わない
こういう見送り方もあって良い
前半はテンポが良く面白かったが後半はコズミンの癌の影響か少しグダグダになる
主人公が上京したからかな
何度も思わせぶりに暗くなるのがいけない
えっ終わり?終わりじゃないのかよ!の繰り返し
他にも原因があるだろうが思いつかない
残念というか惜しい作品
コズミンも誰も殺さずにコメディーに徹して欲しかったが実話を元にしたというなら仕方がない
後半は助監督がメガホンを取ったのだろうかと思うくらい出来が違う
童貞なわけがないけど童貞っぽい雰囲気を醸し出す点では右に出るものはない松坂桃李
若き名優である
彼以上に凄みを見せつけたのは仲野太賀
またお会いしましたね超売れっ子人気俳優
気がつけば仲野太賀
今回の役柄は最近の作品と一味違って嫌な奴
土下座のシーンが面白かった
骨への転移で涙を浮かべるシーンも良かった
チンコを掴むのは変態的なブロックサインかなと思ったがどうやら痒いらしい
西野を演じた若葉が乱入して夢芝居を歌いながらメンバーと次々と握手をしていくシュールなシーンが一番のお気に入り
西田尚美が意外な役で登場
関西弁の先生が4人も雇われ熱心に指導したんだから関西人も受け入れてくれる出来のはず
ファンクラブ限定の握手会に登場した松浦亜弥はAIとか最新技術で若い頃を再現したのかと思ったが別人が演じていたのね
これはすごい
本人を出せば良かったかもしれないがババアになったとか悪質なネット民が罵倒するに決まっているしこれで正解
生まれてから死ぬまで顔も心も醜い奴らよりマシだろっての