「挫折を乗り越えるためには自分の「好き」を見つけること」あの頃。 にぢゆしさんの映画レビュー(感想・評価)
挫折を乗り越えるためには自分の「好き」を見つけること
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生きがい、喜び、仲間、そして別れ。好きなものに夢中になることで得られる学びが詰まっている映画だった。
アイドルを好きになって、仲間と出会い、共通の話題で盛り上がる時間は大変麗しいものである。
しかし、アイドルは必ず引退する。
このままじゃいけないと思いながらも、応援してきたアイドルを、仲間との絆を失いたくないから手離したくもない。
そんな主人公、劔の葛藤を描いた描写に共感する部分が多かった。あややの壁紙を剥がそうとする瞬間に小泉が訪問するシーンは特に印象に残った。
最後にはオタクを卒業?して、一度諦めたバンド活動に復帰し、
「今が一番楽しい」という言葉まで言えるようなった劔の人生は素晴らしい。
ただ、もう一度バンド活動に向き合う一歩を作ってくれたのは紛れもなくあややであり、オタク仲間なのだ。
人生の困難を乗り越える上で、好きなものを持っておくことの大切さに気づかせてくれた作品だった。
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