「素晴らしかった」あの頃。 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった
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ハロヲタだった過去があるので、当時を思い出してあれから16年くらい経っていると思うとたまらない気持ちになる。ついこの前だと思っていたら16年、みんな年を取るわけだ。誰もが例外なく年をとる。映画館は僕と同世代かちょっと上くらいのおじさんばっかり、みんな元ハロヲタなのか、それともただの映画好きなのか気になる。あの時ああしていればよかった、みたいな数々の分岐点を経て今があり、チョイスを成功しているのか失敗しているのか、仕事に関してはもっとうまいチョイスがあったというか、下手をこいてしまったのだけど、大好きな子どもと過ごす人生を送ることができているのは大成功なので、結果オーライではないだろうか。
映画はもっとハロプロ楽曲をガンガン鳴らして欲しかった、特にエンディングはみんなで『ザ・ピース』か『恋愛レボリューション21』を踊って欲しかった。最初、今泉監督と聞いてアーティスティックなまったりしたオフビートな作品ではないかと不安に思ったのだが、全くそんなことはなく、笑って泣ける素晴らしい作品だ。特に、コズミンが嫌われ者なのに、文句を言いながらも排除することなくつるんでいるところがすごくいい。
ただ、大根監督のようなミーハーな感覚の人が撮ったらどんな感じだっただろうかとも思う。
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