「自分を超える鍵は、協力し合える仲間を作る事。」弱虫ペダル bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
自分を超える鍵は、協力し合える仲間を作る事。
監督・脚本は三木康一郎さん、今まで一作も見たことないです。脚本に板谷里乃さん、多分、お初です。撮影の宮本恒さん、初めまして。音楽の横山克さん、良かったーー、やっと知ってる名前見つけた!てな感じで。俺的にはフレッシュな顔ぶれの製作陣でした。なにはともあれ、松竹で、少年漫画原作で、夏休み作品で、ジャニーズ&橋本環奈と来れば、どんな映画か想像しちゃうじゃないですか。良い松竹であります様に…と、お祈りしながら着席。
起承転結のハッキリしたお話。皆んな好青年で良い子たち。「自転車で山を登る」なんて言う苦行に向かう、謎のモチベーションの源は、友情とか信頼とかだと言う、暑苦しさが大好き。
今泉くんの勝利への執念は、仲間の努力と想いに報いるため。坂道の超人的パワーの源は、やっと出来た友達や仲間との約束を果たすため。と言うか、約束って言うより「無茶振り」に近いけどね、キャプテンのw
「いい加減な事は言わない。100人抜けば追い付く!」いや、だから、それが出来るかと訊いとるんだけど?「シノゴの言うな。とっとと行け。100人抜けば良いんだよ」って言ってるんですね?更に鬼の無茶振りw
役者さん自身が、かなり自転車漕いでましたよね。吹き替えも勿論あるんでしょうが。そのアスリート振りが、一番の驚きでした!
フジTVが製作に名を連ねる松竹映画。雑なフジに毒される事なく、松竹らしい丁寧で綺麗な撮影、画が良かったです。鳴子と坂道が海岸線を走ってる画なんか最高。
とにかく爽やかだった。とっても。
撮影が思いの外に丁寧だったので☆半分上乗せ!
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8/17 追記
平成アニメ世代がターゲットの映画だとしたら。音楽は確実にボトルネックになるなぁ、なんて思いました。いや、邦画の映画音楽としてはレベル高いとは思うんですが。なんせ。今のアニメ音楽と来たら凄いんで。巨人・カバネリの澤野弘之しかり。鬼滅の梶浦由記、椎名豪しかり。こんなんと比べると、正直物足りなさはありました。アニメ実写化の課題の一つですかねぇ。地味にハードル高いw