「田中裕子さんの偉大さとグサグサやられる件」おらおらでひとりいぐも redirさんの映画レビュー(感想・評価)
田中裕子さんの偉大さとグサグサやられる件
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大概のことは繰り返して起こる
ばっちゃと私で70年を経て同じことになってる
という言葉,今,まさに重みがある。
大事なのは愛より自立だ。いい加減愛にひざまづくのはやめねばならない。
本当におっしゃる通りです!!愛クソくらえ!!
演劇的な奥行きと空間の仕掛け。ストーリーの中の凡庸な人々とナラティブとして繰り出される仕掛け絵本のようなユニークなキャラクター。
手を繋ぐ,手を差し伸べる,背中を押す、顔を触る、シーンはとても丁寧だ。
穏やかな,あったかい、みたいな映画じゃない。
世代は違えど、女性として昭和からこっちを生きていればこそのグサグサくる感じ、とてもわかる、親がこうだったかも、自分もそうだったかも。
自由を求めてかえって自分を不自由にしてしまう。
世代を繋ぐということはそれをまた繰り返し次の世代に渡してしまう可能性があること,そのジレンマ。
田中裕子さんの存在感が圧倒的で、いろんな面白い仕掛けもあり、楽しめるのだが、ザ田中裕子の前では仕掛けもくすむ。
そして赤松さんの題字も素晴らしく,最後はハナレグミの音楽がグサグサきまくり,まだまだグサグサを日高桃子より続けないといけない、生きていかねばならない私のこれからにエールとして送られた。
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