「過去の栄光」夜明けを信じて。 はなもさんの映画レビュー(感想・評価)
過去の栄光
新教宗教の大きなうねりを感じる時は、世の中が不安定で先が見え無い場合、何かにすがりたいと教えや霊的な物に惹かれて行く人たち、若者達が引き込まれていくのではないだろうか。今は、コロナもあり、とても不安定な時代だけれど、新興宗教が大きくなるうねりはなさそうに思える。
大きなうねりがあったと思えた1990年代、多分豊富な資金源を元に、幸福の科学の本が多くの書店に並んでいた。でも今は、書店自体も無くなり、本を読まない人が多くなっているので、わかりやすい映画ってことなのだろう。
教祖の伝記だが、他者から見た本人像を描いている。で、音楽に乗せてナレーション代わりに稚拙な歌詞が流れるのだが、多分子供向け?に分かりやすくしているのだろうが、イマイチである。
主人公が本人同様に男前過ぎないところが良い、が、子供時代から笑顔なく、真面目に生きるって事は笑顔が無いのか?と思えた点は如何なものか。目力を強調していた点は良かったと思う。
主人公が座禅していると、日蓮や坂本龍馬、仏陀、キリスト、ソクラテスなどが現れて啓示、何と、はちゃめちゃとびっくりしたが、本人がそれらの本を読んでいたからこそ、それらの教えが出て来たのだと思ったので、それはそれですごい事だとは思った。
主人公の悟が、自分の周りの人に感謝せねばと言っていたが、ヒッチコックよろしく映画の中にちょこっと出るはずの大川隆法氏本人が、今回は2回も出てきている。それがなんだかなぁ、感謝のカの字が感じられなく高ピーで尊天な態度に見えた。本人は喋らず、チラッと出るのが良いのでは無いか⁈
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