「DCコミックも頑張っていると感じさせる作品」ブラックアダム 悶さんの映画レビュー(感想・評価)
DCコミックも頑張っていると感じさせる作品
【鑑賞のきっかけ】
少し前に鑑賞した「シャザム」が思ったよりも面白かったので、「シャザム」のすぐ後に制作された本作品に興味を持って、動画配信で鑑賞してみました。
【率直な感想】
同じDCコミックに登場するヒーローの映画ということで、「シャザム」という呪文が本作品にも取り入れられている点にまず興味を惹かれました。
鑑賞後、調べてみると、もともと「ブラックアダム」は、「シャザム」の敵役として登場していたのですね。
それで、「アンチヒーロー」という言い方が強調されていたのか・・・納得。
ただ、「ブラックアダム」の設定や能力、物語の全体構成などは、一連のマーベル映画を鑑賞していると、あまり新鮮味がなかったのが、残念なところでしょうか。
特に、「JSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)」というDCコミックのヒーロー集団が登場するのですが、これは、マーベルの「アベンジャーズ」そのままで、「アベンジャーズ」の方が、ヒーローたちの個性や、彼らが戦う場面でのCG映像による迫力感などで、優れているように感じました。
本作品の大きな救いは、「ブラックアダム」を演じる俳優に、ドウェイン・ジョンソンを起用したということでしょうか。
2020年代において、アクション映画を制作するなら、彼に任せれば、まず間違いはないのでは、という感じですから。
本作品でも、復讐に燃えると言う点では、人類の敵になりそうだけれど、その素性から、人類を救うヒーローであるという難しい設定を無理なく、観客に向けて表現していたと思います。
【全体評価】
設定や物語展開などは、新鮮味はないけれど、DCコミックもなかなか頑張っているな、という点を評価して、ちょっと甘めに評点をつけました。