「愛を受けすぎたエルヴィスの光と影」エルヴィス あささんの映画レビュー(感想・評価)
愛を受けすぎたエルヴィスの光と影
伝説となったエルヴィスの存在は知っているが、彼の生い立ちや吸血鬼のようなマネージャーの存在、謎の死により42才の若さで亡くなったことなどは本作で初めて知った。
ロック界のパイオニアとして飛び続けたエルヴィス、スポットライトを浴びすぎるとその分影も大きいのだろう。
熱烈なファンたちからの愛と喝采、これを受けすぎるとそれに慣れてしまい、普通の状態に耐えられなくなるのかもしれない。脳科学的にもドーパミンが出過ぎると身体が対応できなくなり、悲鳴をあげるんだとか。
超売れっ子アーティストが薬に手を出すのもそういった背景があるのかしら…。
それにしても、トムハンクス演じたマネージャーの敏腕ぶりには舌を巻く。ショービジネス界の明暗、伝説のロックンロール・エルヴィスの壮絶なストーリーを知ることのできる作品だ。
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みかずきさんのコメント
2022年7月24日
あささん
みかずきです
本作、純粋に自分の音楽を究めようとする主人公と、音楽をビジネスとしか考えない強欲マネージャーの対比が巧みで、主人公の純粋さが際立っていた作品でした。トム・ハンクスはどんな役柄でも熟す天才俳優ですね。
また、ミュージシャンにとって、ライブでの観客の熱狂は、とても大切なものだと思いますが、熱狂以上にインパクトのあるものは、なかなかないでしょうから、主人公が熱狂に依存していく様は切なかったです。
では、また共感作で。
-以上-