「エルビィスというよりも、マネージャーの映画」エルヴィス yoiteさんの映画レビュー(感想・評価)
エルビィスというよりも、マネージャーの映画
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相変わらず音楽の才能がある人ほど、ビシネスには無頓着だなぁ。ハイエナが多い世界なんだから、契約書は自分で目を通さないといけない。ジョン・レノン同様、アメリカ政府に睨まれたのが原因で、音楽の道を閉ざされたのね。あの頃はベトナム戦争で、若者の入隊のプロパガンダに利用されて、可哀想だった。マネージャーも口が上手すぎるので、この商売には向いていると思うけど、自らもラスベガスに飲み込まれたね。ラスベガスへ行った事があるけど、あそこは金の流が凄いところで、ホテル代はそんなに高くないので、長期滞在させギャンブルで大枚を落とさせるように仕組まれている。あそこに長期いれば、金銭感覚がなくなって行くのは自覚するので、家族がもっと助言をしてあげればよかったのにと思った。
あの白人至上主義の時代に、ブラック・ミュージックを演奏し歌うのは、黒人街で育った彼にとっては普通だったんですね。奥さんが良くできた人で、この人に出会えただけでも幸せだったかもしれない。本当にロックン・ロールをゴスペルをR&Bを最期まで愛してたんだなあ。ステージにかける情熱が物凄く、彼の音楽をもっと劇中で流して欲しかった。アメリカ政府と闘い、エルビィスと対照的な生き方をした、モハメッド・アリ同様まるで国葬のようでしたね。
ビートルズ以後、アメリカ政府を動かすほどのミュージシャンが現れていないのが残念だ。洋楽は50年代後半から70年代前半が最高だったね。もう10年早く生まれたかった。
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