「ジョーカーからの期待が高すぎたか?」THE BATMAN ザ・バットマン シャインくんさんの映画レビュー(感想・評価)
ジョーカーからの期待が高すぎたか?
本日観てきました。
序盤から中盤にかけて薄暗いイメージで常に雨が降っている。
ゲームの「バットマン:アーカムナイト」を思い出すくらい常に暗くて雨が降っていた。
事前に観ていたトレーラーでバットマンが人を何度も殴り倒してる暴力的なシーンがあったので不安になっていたが、あれはラストでヒロインのセリーナが殺されそうになっていたところをバットマンが助けようとしていたのだが、バットマンが大怪我をしていて意識が朦朧としている最中にバットスーツのボタンを押したら強心剤のような効果がでて一時的に興奮しまくっていたので、殴り倒していただけだったということが判明した。つまり別にバットマンが狂ってるわけでなかったということ。
全編通して相変わらず不殺を貫いているのでご安心を。
映画の内容はリドラーによる連続殺人事件を解決するお話しでした。
最初市長が殺されてリドラーから出されるナゾナゾをアルフレッドと共に解いていきながら捜査していく。
次々とお偉いさん達が殺されていく中、今回の事件は過去のトーマス・ウェイン(バットマンのオヤジ)がもともと関わっていた再開発計画というのが原因だということがわかってくる。
そしてリドラーはその再開発する予定だった孤児院出身者であることが判明して、トーマス・ウェインが賊に殺されて再開発の話が流れてしまったため、リドラーを含む放置された孤児院出身者たちの恨みが爆発したのが今回の事件の全貌。
今回のバットマンはすごくリアル系に寄せていて、空を飛ぶことも出来ず、ビルの屋上から飛ぶときに、一応高いところから飛ぶときのためにスーツを膨らませるみたいな機能はあるようだったが、半分落下するように急降下で落ちていって地面で転がって車や壁にぶつかってめちゃくちゃ痛そうだった(笑)
空はハンググライダーのように飛べなかったが、目には最新式のコンタクトを入れていて録画が出来たり映った人物が誰かなど調査する能力も持っていてすごかった。コンタクトがこんなに凄いのに空を滑空することは出来ないバットマン、ゴッサムシティの技術が進んでるのか遅れてるのかよくわからない(笑)
今回のお話はスーパーヒーローバットマンというよりはサスペンスの探偵バットマンといった感じでリドラーの連続殺人事件を止めれたわけでもなく捕まえてもいない。(リドラーを捕まえたのは警察)
最後に市長候補のおばさんと市民を助けたくらいがお手柄だろうか。
全編通してめっちゃ盛り上がったかって言うとそうでもなく、いつもの勧善懲悪なバットマンを楽しむことは期待できない。このリアル系に寄せるのは映画の「ジョーカー」に近い感じで悪くは無いと思いました。なので続編があるとしてもこのままリアル系の本当にいそうなバットマンとして事件も登場人物も本当にいそうなある意味ぶっ飛んでいない現実的なバットマンになっていくかと思います。それはそれでMARVELの映画と棲み分けできて良いのでわないでしょうか。
といった感じでザ・バットマンの世界にはジャスティス・リーグにいそうな超人は存在していない模様。おそらく「ジョーカー」からはDCEUとは違うバースなんでしょうね。
というわけでこれからのリアル系バットマンに期待を込めて評価は4.0をつけておきました。