「ザ ・ハードボイルド・バットマン」THE BATMAN ザ・バットマン シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
ザ ・ハードボイルド・バットマン
監督が変わるにつれリアルな作風になってくるバットマンだけど、今回は残虐犯リドラーの暗躍を縦軸に、災厄の町ゴッサム・シティの暗部を横軸に、バットマンを私立探偵役とした50年代風のハードボイルドタッチでのアプローチが面白く感心しました。画面は終始暗く、常に雨が降って陰鬱な雰囲気のゴッサム・シティは、まるでダシール・ハメットの『血の収穫』に出てくる悪の街そのものです。バットマンが捜査を進めるにつれ、自分の父親の過去が関係していることがわかってくるのも、なかなかスリリングです。もう、こうなると主人公は内省的な青年でよく、バットマンである必要すらないのが痛し痒し。また、脚本は非常に凝った作りでよく出来ているけど、3時間の長尺はさすがに長すぎで、終盤でストーリーが息切れして、終わり方もなんか呆気なく盛り上がらないのは残念。次回は、せめて2時間半くらいにまとめてほしいです。役者では、ロバート・パティンソンはまあまあ、ゾーイ・クラビッツは華があって魅力的なファムファタル振りがいいし、ポール,ダノの怪演ぶりも凄いです。でも、なんと言っても衝撃なのは、ペンギン役のコリン・ファレル!原形を止めない特殊なメイクにもビックリなんだけど、アル・カポネ役のロバート・デニーロをほうふつする演技でした。
コメントありがとうございます!ラブ・ストーリー仕立てのバットマーン!とかなりびっくりしました。かわいかったです。バットマンやって2年目というレビューを幾つか読んだのですが、映画の中で「バットマンになって2年目」と誰か言ってたんでしょうか❓️