「重厚なストーリー。でも、とにかくバットマンがカッコイイ‼️」THE BATMAN ザ・バットマン ゴウさんの映画レビュー(感想・評価)
重厚なストーリー。でも、とにかくバットマンがカッコイイ‼️
DCEUとは別路線の新バットマン。作風としては「ジョーカー」に近く、暗く重い雰囲気が終始漂っています。
バットマン自身、過去作と比べても特に暗く、世の中の苦しみを一身に背負ってるかのような影のあるキャラ設定となっています。
舞台はほぼ夜。陽の下でのシーンは皆無です。
アクションは比較的地味で、意外と雑魚キャラにもダメージをもらっちゃうバットマン。
しかし、そんなところが逆にリアリティーがあり、立ち振舞いやなんかひっくるめて、今作めちゃくちゃカッコいいバットマンとなっています。✨
ストーリーとしては、市長候補が殺される事件が発生。そこにはバットマン宛の手紙が添えられていた事から展開していきます。
権力者達が次々と殺されていくわけですが、実は皆汚職にまみれた人物ばかり。
相変わらずゴッサムシティは腐ってます😅
そして、今作のメインヴィランとなるのはリドラー。
謎なぞが好きなこのキャラは、一見ふざけたヴィランという印象があり(ジム・キャリーのせいかな?w)、リアルな世界観には合わない気がしていました。
しかし今作のリドラーは、殺人の都度謎を残していき、腐敗した社会の権力者達を始末していくという知的殺人犯という立ち位置で、見事に世界観にマッチしていました。
現場に残された謎を解き、事件の真相に近づくにつれ、思わぬ真実にたどり着くという、一般的なアメコミヒーロー作品とは別物のサスペンス感の強い作品となっています。
それでいて、ペンギンやキャットウーマンといった主要キャラも登場し、しっかりバットマンという作品が成り立っています。
3時間という長い時間ではありますが、重厚なストーリーが詰まった作品でしたね。