「ヒーローしてるバットマンが見れた。それだけで満足。」THE BATMAN ザ・バットマン ひゃるカスさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒーローしてるバットマンが見れた。それだけで満足。
私はまだ未履修のため詳しくはないが、ミステリー要素から「バットマン:ロング・
ハロウィーン」を想起した。これを履修した人の感想を聞いてみたい。
以前のヴィランvsバットマン、のような出すヴィランの数をケチる勧善懲悪スタイルから打って変わり、キャットウーマン、ペンギンなど人気キャラをポンポン出す、コミックのスタイルに近く感じた。
今回の懲らしめられる悪はリドラーと、しっかり居るにも関わらずだ。
リドラーといえば「バットマンフォーエヴァー」のふざけたキャッチーなヴィランと浮かぶが、今作のリドラーはユーモアある奴ではあるがそれがどこか狂気的で名ヴィランと呼んで差し支えないと思う。
説明もテンポよく、車アクションや戦闘アクションはかなり多めで飽きない。バットマンへの手紙も毎回凝っていた。だが、いちいち手紙の内容を覚えてられないし、ミステリー初心者には退屈なシーンもあった。この映画を十分に楽しむには必要な教養が多いように感じる。
ラスト30分くらいの人々を救うヒーローとしての側面のバットマン、キャットウーマンとの恋よりヴィジランテの道を選んだハードボイルドなバットマン。そのふたつが拝めただけで私は満足に感じる。
ただ、ジョーカーの事件の後、とあるがそれが何なのかわからなくてモヤモヤした。(あと復讐のあたりも。)
ジョーカーの映画のことであれば私はタクシードライバーの解釈をしている為矛盾が生じ混乱してしまうところだが。まあ、続編を匂わせていたためそこで明かされるのだろうが。
(洪水都市となった結末はノアの箱舟を暗喩しているのかなー、ダークナイトはソドムとゴモラの考察あったしなー、という軽い考察をした。)