劇場公開日 2022年3月11日

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「ヒーロー映画として届ける意味」THE BATMAN ザ・バットマン トラヴィスさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ヒーロー映画として届ける意味

2022年3月11日
iPhoneアプリから投稿

弱者と特権階級の戦い。
ジョーカーに寄せた感は否めません。

華麗で爽快なアクションシーンはほぼ無くヒーロー映画?と戸惑いました。残念なのは同じ弱者側のリドラーに全く感情移入出来なかったこと。

ヒーロー映画というより社会派ドラマ。過去のヒーロー映画でも虐げられるマイノリティや特殊能力を持つ特別な存在と国家の関係性など社会的なテーマを含んだ作品が多くありましたが、そこにワクワクするヒーロー要素もきちんと描かれていました。

ルーキーだから仕方ないのなら華麗なアクションが無くても、正義としてバットマンとして生きる覚悟を決めたブルース・ウェインに対して共感出来るフックが欲しかったです。

ここまで極端にリアルに寄せると(アクションとは言えない泥臭い殴り合いやカッコいいカメラワークを排除したリアルなカーチェイスなど)敢えてヒーロー作品で表現する必要があるのか疑問です。

色々言いましたが、3時間と長めな作品ですが全く気にならず集中して楽しめたのも事実です。

トラヴィス