劇場公開日 2021年12月17日

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「吹替え版がある映画は大概、吹替え版を観るのだが、キアヌ・リーブスさんの声質が聴きたくて、今回は字幕版を選択しました。」マトリックス レザレクションズ YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5吹替え版がある映画は大概、吹替え版を観るのだが、キアヌ・リーブスさんの声質が聴きたくて、今回は字幕版を選択しました。

2022年1月5日
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鑑賞方法:映画館

あえて予習なしに観たせいか、シナリオが 下手! うまく全体構成が整理できていない。
題名がマトリクッスだからいいようなものを、別名映画ならば誰も気にも留めない糞映画であり、
コミケで売っている”同人誌”でした。
この映画を4作目として、シリーズに加える事で、全体の魅力や世界観への理解度があがる訳ではなく、
今回も「ブレードランナー」同様な 単なる「同窓会」に過ぎなかった。

眠れず、繊細で病んでいる筈の主人公”NEO”のキャラがまるで活きていない。
今回のキアヌ・リーブスさんは老けただけで、更にトリニティも哀れに老けたお婆さんだった。

フィルム的にも独特なグリーンモニター風"色彩感"が消え、
威圧的にもみえた”かっこよさ”のかけらもない。
当然、ストリーも1作目ほどの斬新さはない。
題名だけに、ハードルが高いせいか、映画全体的にはキレがなく 少し水膨れの鈍重さ さえあった。
あくまで1作目の膨大な貯金を食べただけの「おかわり!作品」

旧作の影響よりも、世界観がどことなく「インセプション」であったり、「ゾンビ」でさえ あった気がした。
本作のライターはSF好きOTAKUなのが、良く伝わるが、逆にオリジナリティにかけていた。
ゲーム中のような多元的社会を表現した1作目で本当に表現したかったのはこの映画ではきちんと表現しきれているのか?
前2作とも変なロマンス面が加わり、本筋からズレていたが、本作も言いたいことと表現している事がずれてしまっている。

この世界感を的確に表現する為ではなく、ビデオゲームのような”選択”を表現してしまっている。
例えば、赤と青の2種の"メルモちゃん カプセル薬"を出さずに、同じように診せる同色同質のカプセルを2個出す方がまだマシでしょう。
更には 選択するかしないか がこの映画の味噌になる筈だから、1か0の選択が正解です。
そして、この世界感は 選択するタイミングが重要であり、選択する時を わざわざ作る事は、世界観を壊しているだけである。
そんな感じで各所を修正すれば、この映画の世界観がきちんと伝わる筈です。
脚本家は このレベルの世界観しか描けない事が非常に残念だった。
1作目を時間をかけて、10回観た方が良いでしょう。

害されたので、1作目「マトリクス」のみを 僕は23年ぶりに見直そうとさえ思った。

YAS!
YAS!さんのコメント
2022年3月24日

0か1の選択肢を表現する為に、同じ選択をやり直させる 繰り返しシーンを入れる筈だったと思う。

YAS!