「ネオとトリニティーの愛は不滅!」マトリックス レザレクションズ 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
ネオとトリニティーの愛は不滅!
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革命的な作品の四作目ということで観ましたが、十分に楽しめました。この作品は観る方の感覚によって、評価がかなり違うと思います。エヴァンゲリオンのように、シリーズ三作の背景を知らないと、眠くなって酷評になってしまうところもあるかもしれません。私としては、結局ネオとトリニティーの運命的な惹き合う愛情の勝利という面で、とても愛着感を持ちました。二人が一緒になって空を飛ぶシーン、まるで新海監督の作品の一コマのようです。また、老いて眠っていたネオの能力が覚醒していく姿は見事です。しかも最後にはトリニティーが先に空を飛ぶ能力に覚醒するところ、レディーファーストかと思い嬉しくなりました。最後のエンドロールで一見蛇足のようなシーンがありますが、今のハリウッド映画の行き詰まりと、これからの新しい作品についての皮肉のようなものが語られます。映画でもしばしば登場した黒猫のことを示唆しながら、これからは「キャットリックス」が受ける時代だと言っていますが、それは逆に言えば新しいものはいくらでも作れるという、自信の裏返しのような気がしました。
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