「Time flies 時が経つのは早い」マトリックス レザレクションズ uru_diさんの映画レビュー(感想・評価)
Time flies 時が経つのは早い
最終絶叫計画、キャッツアンドドッグス、バレットモンクを覚えてる人は少ない。
ただ、マトリックスの有名なシーンをパロディにした一場面を見れば、作品の記憶が蘇るがえる。
アクション映画、SF映画はマトリックス以前以後で大きく様変わった。それだけ影響力のある作品だった。
昨日、私は映画館に足を運び、新しいアイディアを目に焼き付けようと座席をとった。次に座席を立ち上がる時、自分の中で渦巻く賛否に、軽いパニックを起こしている。
機械VS人間・機械獣(勝手に命名)
前回の機械VS人間の戦いはネオの活躍、犠牲もあって引き分けに持ち込んだ。それから60年の月日が経ち、
アンダーソン君、失礼、アンダーソンさんは新しい生活に戸惑っていた。
私たち観客は万能であるから、機械がマトリックス内で、アンダーソンさんの顔をカモフラージュしても、いずれネオになる男とすぐに気づく。
マトリックスの構造を知ってからのネオは前作同様、世界を救おうとする。こともなく、トリニティを救うための方法を探す。その方法を知ってるのが機械獣である。その正体がレボリューションズのエンディングの女の子ってのが素敵。
本作では敵対関係がよく解らないことになってる。機械も、エージェントスミスも前作ほどの必死さがない。
ネオに恨みのあるお金持ちが出てくるが、アクションの見せ場としては物足りない。
モニカベルッチが足りない。
アナリストが何をしたいのか分からない。
アナリストの能力を持ってすれば無双できそうだけど、アナリスト単体の戦闘力は低い。
ということで、やはり難敵はエージェントスミスだが、顔は爽やかになったが性格は悪くなってる。
最後の人間魚雷は、アベンジャーズ 、ハプニング、アイアムレジェンドを見たスミスが、「いつかネオが目覚めたら、やってみよう!」と実行したかのよう。
私が今回、評価低くなってしまったのは、笑えるシーン、笑いを取りに行くシーン、セリフが多すぎたところ。モーフィアスが1番顕著に出ているけど、他のキャラクターも笑かしにきている。これじゃ最終絶叫計画になってしまう。笑いはアホリックスに任せよう。
テーマ的には"愛こそがすべて''だと思うのだけど、その愛さえも、ギャグシーンの余韻が邪魔をしてしまう。
それが前のトリロジーとの大きな違いで、私が納得できないところ。
エンドロールの映像、犬派の私は、犬の動画こそ至高、せめて猫と犬は同じ列に並べてあげて欲しい。多様性多様性とうるさい世の中みたいだ。キャッツアンドドッグスを見習ってほしい。
文句ばかり言ったが、静止する弾丸、ヘリから落ちる薬莢などマトリックスらしさは残っている。バレットモンクよりは薄いけど。
マトリックスといえば!のアクションシーンを再演しなかった監督はやはりすごい。それこそパロディになってしまう。
20年経った今、マトリックスは更新された。
2度目のチャンスを活かして、
新しいネオとアンダーソン君は何と戦うのか。
次作はモーフィアスが闇落ちします。次作があれば。
監督の顔写真を見て、
ラン・ローラ・ランを思い浮かべる。
まったくヒントにもならない。
(点数ですが、鑑賞中は0点をつける気でいました。1日経ってレビューをまとめてると加点していき、今に至ります)
こんにちは、初めてコメントします。理解の甘い私ですが、モニカベルリッチ不足、モーフィアス闇堕ち、ラン・ローラ・ラン。ハマりました。すっごいわかります。星少し増やしたくなりました。ありがとうございます。失礼しました。