「ネオとトリニティーの愛再燃💛」マトリックス レザレクションズ bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
ネオとトリニティーの愛再燃💛
革新的な映像美によって、世界中の人々の記憶に残る作品となった、1999年の『マトリックス』第1作。その後、『リローデット』と『レボリューションズ』の3部作でもSFアクション・ムービーとしての金字塔築いてから19年の時を経て、また新たなマトリックスの扉が開いた。
舞台は、新たな設定とはなったが、ネオ役にはキアヌ・リーブス、トリニティー役には、キャリー・アン・モスは、互いに顔に刻まれた皺に、それなりの歳を重ねてきたが、アクションの切れは、相変わらずの健在ぶり。テーマは、ネオとトリニティーの究極の愛の再燃なのだろう。
ストーリーとしては、『レボルリューションズ』の後、死んだと思われていた救世主ネオが、過去のことを忘れて、有名なゲーム・クリエイターとして活躍し、穏やかな日常生活しているところから始まる。そんなある日、立ち寄ったカフェでトリニティーと出会う。しかし、トリニティーもネオの記憶は薄れ、すでに結婚し、子供もいた。しかし、2人の中には、何か腑に落ちない過去の記憶が甦る。
そこからは、正にマトリックス❣現実世界と架空現実世界が入り乱れて、架空現実から脱出したネオが、そこに取り残されたトリニティ―奪還に仲間と共に奔走する。クライマックスの街中でのカー・アクションは、一番の見どころ。『ワイルド・スピード』のような車の追跡劇だけでなく、そこにヘリコプターに『ウォーキング・デッド』並みのゾンビ集団との格闘も加わり、迫力満載のアクションシーンだ。
また、ネオの宿敵であるエージェント・スミス役には、ヒューゴ・ウィービングからディズニーアニメの声優としてはよく知られている、ジョナサン・グロフが担当。今回も、最初は宿敵らしくカンフー・アクションでの格闘を繰り広げるが、意外な形で、トリニティー奪還のミッションに、スミスがキーマンとなっていた。
作品としては、相変わらず、最先端の映像技術を駆使しして、観る者を楽しませてくれている。但し、この作品を初めて見る人にとっては、これまでの3部作の流れがある程度わかっていないと、舞台設定や人間関係を理解するには難しいかもしれない。そういう方は、アクション映像の素晴らしさを味わって欲しい。今後、新しいシリーズを期待したいが、キアヌもキャリーも歳をとり過ぎた感は否めない。