「ポンポさんお怒り案件」マトリックス レザレクションズ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
ポンポさんお怒り案件
マトリックスという映画の歴史に名を刻み込んだ伝説の作品、そんな作品の最新作を拝めるということで楽しみに待っていました。が、現実は非常みたいで、つまらないに近い、ただただ長い映画になっていました。
まず3部作を観ていること前提の作りなので、自分は観ていたので良かったのですが、それでいても頭を抱える場面が多かったのは確かです。
「マトリックス」という作品の世界観を客観的に映したものから始まりますが、このメタ的な導入が個人的にはあまり好きではありませんでした。
全体的に渋みのある展開で、コレジャナイ感が強かったです。スタイリッシュなネオやトリニティのアクションが見たかったのに、ハンドパワーだったりもっさりしていたりと、そこは非常に残念な点です。
舞台を変えながら現実とマトリックスの世界を行き来するのですが、全体的に長いのもあり、集中力が切れてしまいました。アクションも1作目が公開された時に味わえれば革新的なものだったんだろうなと思いましたが、アクションが日々進化し続ける映画界にとって、壁歩きやスローモーションの使い方など、どこか時代遅れな感じが否めませんでした。モーフィアスとの会話をするシーンも、安っぽいなーと思ってしまいました。
バイクチェイスのシーンも映像的には派手でしたが、「新感染半島」に比べるとどこか見劣りしてしまいます。ゾンビみたいに群がってきますが、そこまでの恐怖感がないのも惜しいです。
最後スミスをボコボコにしまくって空に羽ばたくシーンはなんだか露骨に思えて笑えてきてしまいました。エンドロールも?です。
ただ、キアヌ・リーブスを劇場で初めて観れた事はとても嬉しい体験でした。アメリカよりも先行上映してくれたのも感謝です。次回作があるのならば一応観に行きます。
鑑賞日 12/17
鑑賞時間 16:40〜19:20
座席 S-26