「猛烈ホテルマン」トムとジェリー 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
猛烈ホテルマン
初鑑賞
アメリカの人気アニメキャラクターのトムとジェリーと人気若手女優クロエ・モレッツの共演
アニメの実写化というより実写にアニメのキャラクターがプラスαされた感じ
ハリウッドならではの映画作品
経歴詐称までして強引に高級ホテルのホテルマンになった主人公とホテルに住み着いたネズミとネズミの捕獲担当に任命された猫のドタバタ劇
メインのセレブの結婚式もトムとジェリーとアニメの象と虎が暴れて台無しに
本来ならトムとジェリーが一番の見どころだがクロエ・モレッツの豊富なバリエーションを誇る表情の豊かさが一番印象に残る
先輩ホテルマン役のパッシー・ファランの個性的な顔もなかなか
その反面アメリカで一番面白い医者とされるケン・チョンがコメディアンとして充分に生かされていない
子供が楽しめる内容とは言えない
ちょっと難解かもしれない
飽きてしまい眠くなったり立ち上がったりするかもしれない
幼い子供でも理解できる内容にしないといけない
ハリウッドは日本と違い世界に通用する映画を作っていると言い張る狂信的な人も一部もいるが決してそういう作品ばかりではない
むしろそれは一部に過ぎない
いろいろなことに配慮した結果一部知識人以外の外国人には理解しづらい作品が多くなった
American Englishで粋なことを言っているんだろうけど字幕や吹き替えでは限界がある
たとえ英語がわかっていても向こうでしばらく生活してないと理解できない面も多いだろう
そういった面で邦画に比べ海外の会話劇はハードルが高い
声オタは吹き替えでお気に入りの若手声優が声を当ててくれたら内容はなんでもいいんだろうけど
はっきりいって脚本的には駄作の部類だ
つまらないという意見が多く見受けられてもそれは仕方がない
楽器を演奏する猫は充分カネを払うだけの芸があると思うが
しかも盲目のふりしてサングラスをかけるなんて芸が細かい
やっぱりアメリカ人の感覚には理解に苦しむ
僕は犬が好きだが猫も好きだ
しかし鼠は嫌いだ
明らかな害獣だ
棲みつかれたなら床に落ちた鼠の糞を毎日掃除しないといけない
アメリカではなぜか鼠のキャラクター多い
嫌いだ
トムとジェリーといえば追いかけっこであり結局のところ鼠が猫をやっつける展開ばかり
僕はなぜかソフト化されていない「仲良く喧嘩」しない新トムとジェリーが断然一番好きだ
暴力反対に配慮しトムとジェリーがコンビで毎回協力する話に改変されているやつだ
あれは絵のタッチも好き
世間一般の評価は低めで残念
この作品も二匹が協力する展開もあるのでその点ではストレスは軽減される
ハリウッド映画にありがちな長めのエンドロールのあとに珍しくオマケがある
つまらない
やっぱり駄作だ
それでも星2.5はあげたい
クロエ・モレッツ が好きだから