「とても良い映画」ドリームプラン stoneageさんの映画レビュー(感想・評価)
とても良い映画
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テニスのウィリアムズ姉妹を"世界チャンプ"にまで育てた父親と、その家族の物語。
ウィリアムズ姉妹は2人だけだと思っていたら、彼女たちも含めて5人いるんですね。
物語は、父親が姉妹をいかにして世界的なテニス・プレーヤーに育てたかというストーリーなんですが、家族関係がとても和やかで、とても良好である事が印象に残りました(もう子供でもないのに、一緒に『シンデレラ』を観て、その教訓は?なんてね…笑)。また信仰にとても厚く、そうした事も家族関係に影響しているのだろう事が想像出来ます。
そして…
ウィル・スミス演じる父が、ビーナスをプロ・デビューさせたくなかった理由を彼女に語る場面は、ちょっとウルッと来ましたね。
それは、彼が過去に受けた差別と、父親との人間関係に起因しているんですが、彼女(たち)が"白人社会"へと出て行った時にぶつかるであろう"壁"に、黒人である事で人間としての尊厳を傷付けられはしまいかと案じての事だったんですね。スポーツの世界がいくら実力主義とはいえ、差別という"壁"に向かわせ、彼女(たち)を傷付けたくない気持ちと、それに対して彼自身が見て見ぬ振りをしてしまうのではないかという恐れから、まだ14歳の娘を表舞台へは出したく無かったという気持ちに、胸が痛くなりました。
この作品は、ウィリアムズ姉妹の物語である以上に、父親の物語でもありました。
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