「摩訶不思議」ドリームプラン ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
摩訶不思議
ありがたいことに試写会に当選したので先行して鑑賞。ウィル・スミスはアカデミー賞確実と言われる所以を確認するためにも集中力を切らさず鑑賞しました。
なんでしょう、良い映画なんだとは思いますが個人的には相性が悪かったです。
予告の感じから姉妹の活躍を描くというよりは、その娘を育てた父親を描くというのは分かっていたのでそれ前提で観に行ったのですが、どうも父親、キング・リチャードの行動が身勝手自己満すぎて要所要所に苛立ちを覚えてしまいました。娘たちが自慢げに勝利を誇ったり、自身の力を過信しすぎている状態を叱責したり、置いてけぼりにして苦労を味合わせるというのは父親としての威厳を保つための行動としては良いと思いましたが、アニメ版「シンデレラ」を見せて感想を述べさせ、答えが分からなかったらもう一度見せるという毒親やなぁと思ってしまう場面が中々キツかったです。娘の指導の環境下へ家族ごと移住を強行提案したり、娘を試合に出さないの一点張りで指導者のリックを困らせていたのも人として迷惑をかけすぎてるなぁと思いました。ただこれが実話ということもあり、結果は成功していると思うと評価が難しい。リック役を演じたジョン・バーンサルの苦悩しまくっている姿、めちゃくちゃ喜ぶ姿が観ていてとても刺激的でした。アカデミー賞はジョン・バーンサルに取って欲しかったなぁ〜。
最終的には感動に近いものがありましたが、それまでのイライラが中和されたかな程度だったのも少し残念でした。アカデミー賞ではかなりノミネートされていましたが、アカデミー会員はこういうのが好きなのかな?と自分の価値観との違いを痛感させられました。ウィル・スミスに終わらないウィル・スミスを見れたのは良かったです。
鑑賞日 2/3(試写会にて)
鑑賞時間 19:00〜21:30
座席 G-7