魔女がいっぱいのレビュー・感想・評価
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ファンタジーだね
児童文学が原作だからか、全体的にユーモアのようなものがあり、それほど怖くないし、アン・ハサウェイもそれほど怖くない。大魔女のわざとらしい、ロシア訛りがまた面白い。
ネズミさん達もかわいいしね。おデブネズミには終始ハラハラしましたが。あと、おばあちゃん役のオクタヴィア・スペンサーがなんという安心感!
どちらかと言うと、ファミリー向けのファンタジーですね。
無常観みたいなものも感じられる
出来のいいファンタジー映画には、芭蕉の俳句「おもしろうてやがて悲しき鵜舟哉」に通じるような物悲しさある。逆に言えば、そういう部分がない能天気なファンタジーは世界観が浅くて観客を感動させることが出来ない。
本作品は出だしからして悲しい出来事からはじまる。ところどころで誰かが死ぬという、割とシビアな展開でもある。前向きな部分と死に対して冷徹な部分とがあり、揺らぎながら物語が進むところにリアリティがある。
魔女は残酷で子供が大嫌いという設定が面白い。アンジェリーナ・ジョリーの「マレフィセント」と正反対のような設定だ。アン・ハサウェイが登場してからは、アメリカのTVシリーズ「Tom & Jerry」みたいな感じで物語が展開する。ホテルで出会った少年ブルーノの両親は魔女と同じくらい子供に冷淡で、これも典型的な人物造形だ。
ホテルの大魔女の部屋が666号室であるのが示唆的である。ご存じない方のために説明すると、聖書の「ヨハネ黙示録」第13章に「思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間を指すものである。そして、その数字は六百六十六である」と書かれてある。大魔女の部屋は666号室以外にあり得ないのだ。
ファンタジー映画は必ずしもハッピーエンドとは限らない。本作品は将来かならず訪れる別れを予感させる物語で、無常観みたいなものも感じられる。面白かったし、とても印象に残る映画だった。
ネズミがいっぱい
原作が児童文学なのでたしかにちょっと子供向けの感じの映画ではありました。
アン・ハサウェイの悪役っぷりが振りきっていて面白かったです。
あの豪華ホテルはネズミがいっぱい発生して災難でしたね。
眉毛マウス
子供の臭いは犬以下と嫌う魔女の計画を阻止するべく戦う少年達のファンタジー。
1960年代、8歳にして交通事故で両親を失いママのママと暮らし始めた少年が、魔女と出会ってしまい、魔女の存在を知る祖母と共に非難したメキシコ湾のリゾートホテルで大魔女率いる魔女軍団と対峙することになる話。
魔女という時点でファンタジーだし、児童文学原作というだけあるけれど、想像していたより更にファンタジー要素が強くディズニーやジブリの様な大人もみられる、お子様向活劇という感じの作品。
英語劇だけどドイツ語発音の様な喋りをする大魔女とか、CGを交えて表情豊かに結構な振り切りっぷりをみせるアン・ハサウェイは、ちょっと意外で改めて上手いっすね~。
コミカルな要素もたっぷり織り込みながら、ハラハラドキドキとみせる魔女vsマウス+ブードゥープリーストのバトルはテンポも良いしとても楽しかった。
ただ…子供向けとは言えど、これはハッピーエンドということで良いのかな…?
”おばけ桃の冒険”の作者が織りなす世界。
原作は有名は児童文学者:ロアルド・ダール。
この作品もそのままずばり児童文学作品です。
もがき苦しむような絶望にあって、
逃げ込める世界を持っているか、いないかで
人生も大きく変わるほど、ファンタジー、空想の世界は深い意味を持っています。
それが形成されるのは幼児期で、まさに児童文学はそのための活字であり、
または映像の世界、だと思っています。
はてしない物語、ホビットの冒険、ハリー・ポッター、宮崎 駿作品も、児童文学作品ですね。
どんな表現であれ、生きることの意味を綴っているのが、児童文学作品で、
はちゃめちゃになりながら、おばあちゃんといっしょに魔女に立ち向かう勇気、知恵が
あちこちに散らばったとても楽しい作品でした。
致命的な病気でなくて良かったです
オクタビア•スペンサーの咳き込む病気が致命的なものでなくて良かったです。少なくともネズミ化した彼ら彼女たちよりは長生きしてくれそうで…
鑑賞後に思ったのはそんなことでした。
孤児だった女の子、両親から見捨てられた男の子、ママのママとはいえ、両親を事故で失った語り手の男の子。
みんなの里親になってくれたのですから。
子どもの人権を巡る裏テーマみたいなものをチラ見させる意図があるのかどうか分かりませんが、意外と怖い映画です。
お子様ライスがデル・トロ乗せゼメキス丼だった。的な。
監督はゼメキス、製作陣にデル・トロ、キュアロン、出演はアン・ハサウェイ、オクタビア・スペンサー。何なん、無茶苦茶豪華ですやん、最高ですやん、これを見ずには年を越されへんがな。って思いました。
やっぱり、楽しかったぁw
名匠の全力の本気感は、冒頭の画から、最後の最後まで、ビッシリと高密度で詰め込まれてます。
今時のコンプラ基準からは、非難も起きそうな設定も展開もオチも、「知った事かよ!」で、ゴリゴリサクサク進むハイスピード感が、最高です。お子ちゃま向けの映画を、お子ちゃまだけにしか楽しめなさそうな愚作にしてしまった人達に、アカンべしてる遊び方が、楽しくて仕方ないからw
ネズミのズッコケ三人組が走り回り出す辺りからは、本気エンタメ感に溢れたジェットコースター。で、やっぱりジェットコースターw
楽しかった。とっても!
アン・ハサウェイ、来てます。と言うか、無茶苦茶のハマり方で良かったw
ゼメキスとロアルド・ダール。
普通に面白かった。児童文学だからこのまぬけな魔女っポサもダールらしいちょっとブラックな結末もありかな、と。ネズミに変えられた子供たちと魔女たち、とはいっても大魔女だけだけど、のバトルを気軽に楽しめればよいでしょ。
【Mouses!? Mice!!】
指数を表すindexの複数形は、indiceなんだけど、アメリカ人は、この複数形表記の多様性がかなり苦手らしく、最近はindexesでもオッケーということになっている。
昔、アメリカのクエール副大統領が、複数形のpotatoesを意識するあまり、小学生に単数形をpotatoではなく、potatoeだと言い張って赤っ恥を描いていたのを思い出す。
そのうち、mousesも正解になるかもしれない。
これは、魔女の魔法だ。
ところで、この冒険譚はとても楽しい。
手の中指と薬指をたたんで、ずっと魔女の三本指をまねながら映画を観ていた。
今度、オフィスのなかで注意されるまでマスクをしようとしないネット右翼のジジィに、三本指からの人差し指差しで「マスクをしろ〜」と言ってやろうかと思ったりした(笑)。
まあ、僕は男性なので、魔女にはなれないけど、妖怪人間ベムってところか(笑)。
ちなみに、日本人的な感覚から言うと、ネズミの魔法は解けて、人間に戻るってのがハッピーエンドなんだと思うけど、ネズミのまんまってのは、アメリカの子供にどんなメッセージになっているのだろうか。
運命は受け入れて生きていきなさいと云うことなのだろうか。
学校で勉強しなくても良いってのは、まあ良いとしても、なんか過酷な気もする。
ネズミが人知れず、魔女を倒したって、誰も評価してくれないだろうし…。
運命を受け入れて、更に、世の為、人の為に人知れず貢献しなさいというのは、児童文学として子供達に面白いと思ってもらえるのだろうか。
今度、アメリカ人の友人に聞いてみたい。
でも、この作品は楽しいよ。
おばあちゃんが頑張ってる
魔女の集会に遭遇した少年が大魔女に見つかりネズミにされてしまい、多くの子供達をネズミにしようとする魔女の計画を阻止しようとする話。
少年のおばあちゃんがネズミにされた孫やその友達達と頑張って魔女と対決する勇気がいい。
薬の入った豆スープを魔女達が飲んで次々にネズミになるシーンが最高だった。
ラストは普通は・・・なのに違ってた事に驚いた。
魔女?
一度も魔法を使わない。本当に魔女?
最後も不思議な終わり方。
ストーリーも、単純。何のひねりもなく、淡々と話は進む。
ただ、それで面白くない訳ではなく、最後までハラハラドキドキできる不思議な映画です。
見ようか見ないか、迷ったなら、是非見て下さい。 そんな映画でした。
ゼメキス×ダール×ハサウェイ!
企画した時は最高に見える。「チャーリーとチョコレート工場」にティムバートンがあるんなら、っていう。結果はスピルバーグの「BFG」に近い。困った映画なんです。悪ノリも「永遠に美しく」時代よりもまさに「マーウェン」の後のゼメキス。エピローグあたりの細かい作りがキ○ガイじみてる。その前にアンハサウェイ。これは凄い。セクシーかつヤバい。口の大きな美女版のフライトナイト×口裂け女みたいで凄まじい。動きもグロテスク。結果的に製作者の狙った方向から逸脱して、マーウェンのゼメキスが開花した感じ。
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