「奇怪なラストシーン」悪の偶像 omoroさんの映画レビュー(感想・評価)
奇怪なラストシーン
空白・余白が多すぎてムズい。
状況・事象・時間の空白よりも、関係性の空白が多い事がこんなにも解釈の選択肢を広げるのかと初めて気づいた。
多くの作品はテーマに沿った製作側の意図が映画を理解する補助線になっているが、この作品は散文的・断片的ともまた違う謎の手触りで本質を捉えたと思った側からスルスルと物語が逃げて行くような感覚だった。
登場人物の虚な存在感と不明瞭な関係性がこちらの解釈を煙に巻いている様。
原題を正面から解釈するとやはりこの作品のテーマはそういう事なのかな、と思うしか。
とりあえず誰かと奇怪なラストシーンの答え合わせをしたい。
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