「一人きりでは作れない明日がある。」モロッコ、彼女たちの朝 バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
一人きりでは作れない明日がある。
イスラム社会で生きるシングル女性達の物語。
「女性に権利はない。」とは登場人物のセリフ。女性蔑視などで時々ニュースになる我が国ではあまり聞いたことがないセリフ。しかし、イスラム社会では当たり前に話されるんですね。宗教的な理由でしょうから嘆いてもしかたないのかもですが(詳しくないので想定です)。
だからと言って、社会にシングルマザーが生まれる状況は変わらないですよね。イスラム社会では本当に辛いでしょうね。女性にとっては厳しい文化。肩肘や気を張れるものは全てパンパンに張って生きていかないと舐められてしまう男性上位の世界なんでしょうね。
明日も生きる、と言うのは大事なことですが、いつしか生きることが全てになり、人間本来の悦びを忘れてしまいがちになるんでしょう、、、自分一人の世界では。
人は一人では生きていけない、とはよく聞きますが心豊かに生きていくって面でもそうかもしれませんね。心豊かになれば、今まで願うことすらしなかった明日を見ることが可能になるかもしれません。
本作の2人の物語はイスラム社会で生きる女性達はじめ、日々踏ん張って生きる人々にちょっとした勇気をくれるかもしれません。
アブラ、ライラ2人の日々が糧になり、共に明日が明るいものであってほしいと願いたくなる作品です。
秀作です。
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